[脳内補完] トピック

2011年01月25日
00:32

国家設定

東西南北+αの国家設定を妄想混じりで書いてみるスレ

書き込み

1番~6番を表示

2011年
01月25日
01:15

・アイアンシティ

領域:
本土 - アイアンシティ マルクトの船着場 アイアンサウス街道 鉄火山 鬼の寝床岩
保護量 - アップタウン南可動橋 南アクロニア平原 ウテナ河口 ステップ砂漠
係争中 - 果物の森(モーグ国と)

政治:
アイアンサウス連邦の盟主。連邦にはもともとモーグ、トンカ、アイアンシティが加盟していたが、モーグは先日の独立に伴い連邦離脱。現在連邦を構成する共和国はアイアンシティ、トンカの2つとなっている。

アイアンサウス連邦の最高機関は連邦評議会ということになっているが、評議会は形式上のものでしかない(故にモーグ離脱の一因となった)。現にアイアンシティ議会には立派な建物があるが、連邦評議会には権威を示す建造物すらない。
また、連邦直属の常備軍というものがなく、対外的に影響力を行使出来る軍隊は全てアイアンシティが持っている。加えて軍の運用に関して、アイアンシティの拒否権が認められているため、軍事・外交における連邦の形骸化に拍車がかかっている。

連邦の形式化は、一方で構成国の独立性を高めることにもなった。現在も連邦の枠内に留まっているトンカにしても、事実上の独立国と言ってよい。
詳細はトンカシティについての項で述べるが、アイアンシティ-トンカシティ間に国境検問があるという、一事が万事と言える。


社会:
アクロニアの中では産業化が進んでいて、工業化社会と言うに相応しい状態になっている。
それはすなわち、資本の集中と階層の分化が進んでいるということでもある。現在、工房として有力なのは大タタラ場と大工場の2つに絞られている。

しかし、アイアンシティではこれら2つに属さない、独立系のタタラ場の占める重要性は高い。また、一次鉱物の採取権に関してはアイアンシティ政府の強い管理下にある。
鉱物資源の政府統制が、大資本によるアイアンシティの産業界の完全支配をあ妨げているのは間違いない。

アイアンシティの政府とはすなわち議会のことで、議会が鉱物資源の分配権を握っていることに関しては不正の温床、非効率の象徴との声も根強い。
それでも、鉱物資源の割り当てに対する議会の影響力が下がる見通しはない。また雇用の創出と、鉱物からの税収が高い水準の福祉を支えているという事情もあり、国民の間では現状に一定の支持がある。

近頃の出来事:
モーグ独立紛争の際、すわアクロニア唯一の独立空軍の出番かと思われた。が、実際には一度の作戦行動も行われることなく、モーグ独立を連邦評議会が認めることとなった。

なぜこのようなことになったか諸説あるが、一致して重要な出来事とされているのが、モーグ独立宣言の直前にあったモーグ炭貯蔵庫の火災(というか派手に引火したため爆発と形容すべき)である。
この事故、あるいは事件は、モーグの特殊部隊によるものとされている。

モーグは独立宣言直後から、アイアンシティへのモーグ炭の直接輸出を停止していた。
アクロポリスやトンカ経由での炭の輸入も買い占めにより価格高騰、作戦行動に必要な備蓄を出来なかったと言われている。一連の事件で、アクロポリスギルド評議会は大儲けし(またか)、トンカシティは戦後に飛空庭を民間冒険者にばらまく原資を手に入れた。

アイアンシティ大本営は「火災はあくまで事故、空軍が出動しなかったのは議会が武力行使に慎重だったため」と説明しているが、参謀副長(空軍担当・空軍トップ)をはじめとした将官2桁が更迭・左遷されていたり、モーグ炭の貯蔵や警備の方法が大幅に改めれられているあたり、実際の理由はどの辺にあるか分かるというものだろう。

2011年
02月01日
01:33

・ノーザン王国

領域:
本土 - ノーザンプロムナード ノース台地 ノース中央山脈 永遠への北限
自治領 - アイシー島
保護領 - ノーザリン岬 スノッブ追分 スノッブの山道 スノッブ雪原 北アクロニア平原 アクロニアの林(西側) アップタウン北可動橋

政治:
王が一定以上、専制とまでは行かなくとも民主制と呼ぶのは憚られる程度の権力を持つ立憲君主制。王直属の諮問機関として魔法ギルド長老会議があり、実質的な統治は全てここを経由して行われる。
周知のように、ノーザンは不死の女王が数百年に渡って統べているということになっている。ここから女王の実在自体を疑う声も根強く、女王非実在説を採るならば長老会議が真の支配者ということになる。

先に立憲君主制と書いたが、これはノーザン王と魔法ギルドが交わした協定が事実上の憲法として機能しているためである。
王権は強く、魔法ギルド長老会議のメンバーのうち一定数の任免権を持ち、ギルドの決定に対しても拒否権を持つ。

ノーザンの「真の国民」は地下都市にいることになっており、地上部にいるのは全て正式な国民ではない。
本来の住人がいないところに、外部からの住人が流入して実質的な国家形成が行われた。そのため、非国家主体だった(過去形である)魔法ギルドがノーザンシティの”上部”を形作ることになる。

魔法ギルドは現在も形式上はNGOであり、”上部の市民”の国籍もノーザン籍ではない。
ノーザン王国の建前としては、真の国民では管理が困難な地上地域における協力者、それが魔法ギルドということになっている。このためノーザン王国の統治は、ギルド組織の階層に従って行われている。
ギルドであるため、一般住人を含んだ民主的な選挙はなく、非魔法ギルド所属の住人は事実上参政権がない状態である。一般に民主化の要求の強いアクロニアにあっては、やや異質な権威主義的な体制と言ってよい。


社会:
魔法ギルド城下町とでも言うべき社会構成となっている。
魔法ギルドは全アクロニア規模の組織で、ノーザン王国の総所得に占める割合は大きい。魔法ギルドの経済活動から派生した分も含めると、ノーザン王国の経済は魔法ギルドのみで回っていると言ってもよい。
これをノーザン自体の地味の貧しさの現れと見る向きもあれば、氷雪の上に一国を築いてしまう魔法ギルドの実力の大きさと捉える見方もある。

住民は、魔法ギルドに所属するスペルユーザーと、その活動を支える一般住民の、大きく分けて2種類がいる。
ギルド所属員は、高位の階級を除き公私の都合で出入りが激しく、ノーザンシティに長居するものは少ない。しかし食料や燃料を含めた資源のほぼ全量を輸入に頼るノーザンにとって、彼らの往来による収入は文字通り生命線である。
一般住民は概ね長期の定住をするもので、宿泊その他のサービス業に就いていたり、ノーザンを本拠に運送業を行ったりしている者であったりする。

先述のように、地上の住人にはノーザン国籍というものがなかったため、過去には出身地で生活出来なくなった者が多量に流入していた時期もあった。
しかし現在では、生まれも育ちもノーザンという一般住人も多く、ならず者や食い詰めた人間の行き場というのは過去の話となっている。また、住居登録が緩い国籍として機能を始めてもいる。
一方で正規の国籍がない状態は移動の障壁を下げており、アクロポリスとノーザンを気ままに移り住んだりする事例もある。

アイシー族の自治領について:
ノーザン本土西部に浮かぶアイシー島には、精霊種族の一種であるアイシー族が住んでいる。彼らは特殊かつ有用な能力を保持しており、エミル族とは共生関係を構築出来ている。
これはノーザンシティの支配者が、魔法ギルドであることも幸いしているだろう。ギルド集団の目的自体が、魔法とその関連技術の研究だからだ。アイシー島自体が(エミル族の基準では)壮絶な不毛の地であり、魔法ギルドが領域主権に関してはルーズなことはアイシー族の平和に一役買っている。

他国のエミル族の間では「長老会議の専制」などと揶揄されることもあるノーザン王国の魔法ギルドだが、アイシー族にとってはよき保護者となっているようだ。

2011年
02月28日
17:39

・トンカシティ

領域:
本土 - トンカ島
管理区 - マイマイ島(西岸沿岸部)
自治区 - バオバブの森

政治:
形式上はアイアンサウス連邦傘下の属邦だが、ほぼ独立国に等しい自治を行っている。各種国際会議でもオブザーバーとして参加しており、アイアンシティとの関係は同じ連邦国家というより、同盟国と言ったほうがより適切である。
先のモーグ独立に見られるように、アイアンシティはトンカの独立を制止出来るほどの能力はない。にも関わらずトンカが連邦に留まっているのは、”独立国でないことによる”安全保障・外交上のメリットが大きいからだ。

トンカシティの軍事力は極めて控えめ。ドールズ軍は一応「軍」と名前がついているが、軍は軍でも軍警察の軍と考えた方がよい。
主な任務はバオバブの森での密猟者撃退で、必要ならば戦闘も行うため軍事訓練も行っているというもの。トンカシティの警備には別の組織があり、ドールズ軍はやや特殊な治安維持部隊と言えるだろう。

アクロポリスとの関係は深く、東西南北いずれの国も持っていないアップタウンとの直通飛空庭便がある。ことの性質上あまり公な情報はないが、アクロポリス・ギルド評議会が運用している諜報部隊と懇意だとも言われている。
いずれにしても、アクロポリスとアイアンサウスの間で上手く距離感を取っているようだ。

マイマイ島は、厳密に言えばトンカ領ではない。トンカはマイマイ島西岸の一部のみを管理し、その他の島の大半は森のギルドの空間である。
ただしこれは、バオバブ資源をトンカが管理するための施策という面が強い。トンカ政府は「バオバブの森いずれの国のものでもない、よって勝手に資源を取って行くことは許されない」というロジックを組んでいる。ある種の資源管理政策とも言えるだろう。
実際のところ、バオバブの森の治安維持にはトンカシティ所属ドールズ軍が当たっているし、そもそもマイマイへの往来はトンカ発着の飛空庭便しかない状態である。

社会:
アイアンシティと並び、高い工業力を持っている。アイアンシティの方が金属関連の大資本によるのに対し、トンカでは昔ながらの職工組合による飛空庭製作や個人工房でのマリオネット産業という形態を取っている。
飛空庭はバオバブの木から切り出す「一品物」であり、熟練労働力を集約する必要があるためだろう。

アクロポリスがトンカ産製品の一大消費地であることもあり、近年は経済圏としてはアイアンシティよりもアクロポリス圏内と言ってもよい。アップタウンとの直行便があることもこれに拍車をかけている。
地域がらは、遊ぶアクロポリスに対して働くトンカといったところ。消費文化の圧倒的中心地であるアクロポリスと直結していることもあり、トンカ自体は比較的静かな街並みとなっている。

最近の出来事:
最近になって、マイマイ遺跡に各国が興味を示す事件が起きており、トンカ政府は神経を尖らせているようだ。
この事件をきっかけに、各国騎士団は半常駐するようになる、冒険者は大量に流入するわで、バオバブ資源が持続的な繁栄に直結するトンカとしては頭痛の種以外の何者でもない。

現在は大量に流入する冒険者を排除するわけにもいかず、元々立ち入り禁止区域だったバオバブの森のうち、西岸近辺の一部を開放する羽目になっている。それでも森の中に境界線を敷いてドールズ軍による警備をさせており、境界を越えようという冒険者との間でしばしば摩擦が起こっているようだ。

トンカ政府としても、なぜマイマイ遺跡が注目を浴びるようになったのかは気になっている。そのため、アクロポリスのギルド評議会に内偵を依頼したようだ。ギルド評議会の諜報員が各国騎士団駐在地を監視しているのは、もはや公然の秘密と言っていい。
アクロポリスとの力関係から言えば、トンカがNOと言えばマイマイ島でおおっぴらに諜報活動など出来るわけがないので、これはトンカとアクロポリスの関係や、それを黙認せざるを得ない各国との関係を象徴しているだろう。

2011年
07月11日
23:06

ECOは直接関係ないけど、この手の妄想好きな人におすすめの動画

ファンタジー世界のパワーオブバランスがどういうものかよく分かる、永田シティーアドベンチャー・政治ワールド2.0。

2011年
07月11日
23:08

・ファーイースト共和国

領域:
本土 - ファーイーストシティ 穀倉地帯 モーモー草原
保護領 - イストー岬 ファーイースト街道 東アクロニア段丘 東アクロニア海岸 ウテナ湖 アクロニアの林(東側) 東アクロニア平原 アップタウン東可動橋
係争中 - 開拓村(保護領と主張)

政治:
持ち回り制の議員による評議会が特徴の共和国。地区ごとに代表を定め、その代表が当番制で評議会議員を務めるという形になっている。元首相当の評議会議長も当番制。
地区割りは農業生産(及び歴史的経緯)により定められており、人口はそれほど斟酌されていない。ファーイースト評議会が、「古くからの農業共同体を母体にしている」と言われる所以である。

評議会で例年最大の課題となるのは、水利の問題である。しかし長年の経験の蓄積により、地区ごとの代表はお互い「どのあたりが妥協点か」を知り尽くしている。また近年は、外国資本による治水インフラの改善により比較的余裕のある状態になっている。
そのため、水利権をめぐっての争いがエスカレートすることは滅多になくなった。

上記のように内政面では極めて保守的な体制である一方、対外的には戦略的な外交を行うことでも知られている。
各国に安価で提供する食料は常に強い外交カードであるし、先の治水工事は新興国・モーグの資本を受け入れることにより実現している。アクロポリスを拠点にする冒険者には、「のどかなファーイースト」という印象を与えており(それはそれで事実なのだが)、冒険者の間では他国に比べ高い支持を得ている。
これらの施策は、外国で修行を積んできた若手が考案していると言われる。豊かで軍事的に弱小なファーイーストが戦火に巻き込まれないのは、ひとえにこれらの立ち回りによるものだ。

保守的な国内体制と若手エリートによる国家経営の組み合わせは、しかし誰もが満足というわけではない。コミュニティの守旧性に嫌気がさし、共同体から離脱してフシギ団に入る若者は後を絶たない。
そのフシギ団を不満のはけ口として利用し、共存体制を構築しているのは歴史と経験に裏打ちされたファーイーストならでは、であるが。

社会:
地味は豊かな一方、人口は少ない。そのため共同体に従って生活していれば、小さな成功が約束されている。
小さな成功といっても全アクロニアの平均よりはかなり上の水準で、アクロポリスのブルジョアも時々羨んだりする(都市生活者にありがちな田舎憧憬もある)。このため、社会変革を求める動機も少なくなり、いきおい保守性に拍車がかかっている。
現状に満足であるが故の保守性なので、住民性はおだやかという印象自体に間違いはない。

基盤産業は一も二もなく農業で、土地あたりの生産量より人口あたりの生産量を重視する流儀。そもそも土地は豊かなものが掃いて捨てるほどあるためだ。
基盤であるだけに研究は先進的で、農業国だから学術も遅れていると考えるのは単なる先入観に過ぎない。ファーイーストシティにはバックパッカーギルドが一堂に会する施設があり、これは全ギルドが集まっているアクロポリスを除けば、他は先進工業国として知られるトンカにしかないものだ。

ファーイーストは基本的に豊かな国だが、高度成長をしている訳ではないので失業問題は当然存在する。
モーモー草原や、ファーイースト街道南部の終わる気配のない(なかった)工事はケインジアンな失業対策としての面が強い。もっとも、本当に何の役にも立たないモーモー草原の橋はともかく、ファーイースト街道からアクロニア段丘に抜ける道にはまともなインフラの意味合いもあって、最近ついに完成したようだ。

最近の出来事:
最近になって、ウテナ川河口の左岸に突然開拓村が出来た。もともと開拓村があった場所が無人になったのは、そもそも人が住める環境ではなくなったためである。そのため、予見出来る将来は空白地帯だという前提で行動していたファーイーストの若き戦略家たちにとっては、開拓村の誕生は不安定要因だ。
東アクロニア段丘ルートが開通し、近辺へのアクセスが強化されたのは間違いなく開拓村の影響である。

村長は理想に燃える老人、住民はフロンティアスピリットに燃える出自なんでもあり集団(DEMまでいる)、冒険者もわらわら集まってきているとなり、こんな村が国境地帯に突然出来れば火種にならない訳がない。

それでも敢えてファーイーストが保護領宣言をしているのは、ひとつにはウテナ川を自然国境にしたいという意図、もう1つは悪くてもアイアンサウス領にしないため、交渉材料とするためだろう。
今のところアイアンサウス内では、開拓村は砂漠の不毛な地ということで見向きされていない。それでも将来食指を出してきたときに、予め保護領宣言をしているか否かはでは中立化の成功率に雲泥の差が出るだろう。

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