渡り鳥 第一話 上
僕は鳥のようになりたい。
渡り鳥のように世界を旅してみたい。
僕はとるある地下の酒場で椅子の上に腰を落とす。マスターはいつもように僕の目の前にコーヒーを置くのだった。
酒場なのに普通にコーヒーも出してくれる不思議な店でもある。
注文通り、ミルクがたっぷりのコーヒーは、僕がまだ子供みたいに見える。 無理して、ブラックコーヒーのような香りを楽しむ大人のようなコーヒーは
僕の口には合わないと思った。
一杯のコーヒーを片手に店の雰囲気を楽しむ、目を閉じれば安らかなピアノの音、ズルズルと口の中に広がるあまく広がるコーヒー。
雰囲気を壊すように現れた。大きな足音を立てて、僕の向かい側の席にもたれかかる軽鎧の彼女。 まるで僕の優雅に飲んでる僕のコーヒーの気分をぶち壊す。
軽鎧の彼女はテーブルを叩く、驚いた僕は、飲みかけてたコーヒーを半分零す。
「またこんなとこで油を売って、キートを探すのにどれだけ手間度されるの?」
僕は彼女を無視しながら、コーヒーを啜る。 さらに激怒する彼女は僕の胸倉を攫む。
「マト、今は、ブレイクタイム」 僕の言ったことに頭を抱え込む。 「ごめん、私が間違ってた、ブレイクタイムね ブレイクタイム」
僕がコーヒーをテーブルに置いってマトに訪ねる「マトの用事ってなんだい?」
マトは紙切れを僕に向け指しだす。 紙には討伐クエストと書かれており、僕はまたコーヒーを手に取り、口に入れる。討伐クエストを目をやりながら下まで目を通す。
「大量発生したライギョの討伐、結構、簡単そうだね」
「他人事のように言うけど、キートもクエスト受けるの分かってる?」