ホラキ「さて件の運搬クエの報酬減を受けて我々運搬組もレベル上げをすることになったが」
クヅル「効率とか考えると2PCでやるのがいいっすよ」
ツムハ「ですね~」
ナギハ「……養殖を考えるならまずSoのコオミを育てるべき」
コオミ「ワタクシですの?……わかりましたわ」
ホラキ「こちら側からは私だな。とりあえず無限回廊でパートナーとれーるを用いたパートナー狩りになるか」
アヅサ「こんなときに中層開通しといてよかったと痛感するぞと」
ホラキ「ああ、助かる」
コオミ「65Fまでお願いしますわ」
アヅサ「合点承知したり」
~無限回廊67F
ブリキン「うふふ、さすが最強のわたしね」
ウル「むむぅ、ウルも負けてられないぞ!」
コオミ「……やはり育成が中途半端なウルでは力不足ですわね」
ホラキ「だがブリキン一人よりは効率はいい。この調子でレベルを上げるとしよう」
コオミ「わかりましたわ」
ブリキン「くらいなさいブリキン……」
ブリキン「あら?」
ウル「なんでウルがうごけないんだ?」
コオミ「どういうことですの?」
ホラキ「……まさかサーバーが落ちたか?」
コオミ「けれどもタイトル画面に戻りませんわよ?ただの回線の不調では?」
ホラキ「いや、他のインターネットブラウザは繋がっている。となるとECOの不調だな」
ブリキン「どっちでもいいけどこのままじゃ経験値ふえーるの時間だけが無駄に過ぎちゃうわよ?」
ホラキ「やむをえん、クライアントを強制終了させる」
コオミ「分かりましたわ。ではこちらも……」
コオミ「……と思ったら接続切れでタイトル画面に戻りましたわ」
~数分後
ホラキ「やはり接続障害だったか。……しかし公式が発表した該当エリアに無限回廊がないのはいかがなものか」
ホラキ「まぁいいか、30分たたずに復旧したのだからコオミも憑依落ち状態のはず。そのまま狩りを再開……」
ブリキン「いないわね」
ホラキ「……どういうことだ?」
~
コオミ『ようやく繋がったよぅ~』
ホラキ「コオミか、今どこにいる」
コオミ『無限回廊の67Fだけど……』
ウル『なんか道の角にいたぞ!』
ホラキ「……サーバー落ちの巻き戻しで位置情報が狂ったのか?私が無事なのはその直前に強制終了したためか」
ホラキ「どのあたりかわかるか?」
コオミ『えと……、座標が(249,2)?』
ホラキ「……だめだ、座標だけ聞かされても無限回廊の知識が乏しくて場所が把握できん」
コオミ『そんなぁ』
ブリキン「どうするの?一度セーブポイントに戻る?」
ホラキ「いや、それだと戻ってくるのにかなり手間がかかる。何か別の方法でコオミの位置が分かれば。……まてよ確か」
ホラキ「
そうだ、憑依カタログがあった!!」
コオミ『憑依カタログ?』
ホラキ「ああ、憑依カタログの位置検索を使えばその憑依装備がある方向へナビがつく。それを頼りにすればたどり着くのは容易だ」
コオミ『なるほど……、と憑依落ちしましたわ』
ホラキ「よし分かった。すぐ向かう!」
~
コオミ「無事合流できて何よりですわ」
ホラキ「ああ、思ったよりも近かったし手間にならないで何よりだ」
コオミ「それにしてもよくあんな使い方を思いつきましたわね」
ホラキ「ああ、それはだな。昔ミヤオがカーマイン砂漠で脱ぎ捨てられた憑依装備を見つけてな」
ミヤオ『いや~、なんとなしに憑依カタログで検索してみたらさ普通にナビが出て、アレ?これ道案内的ななにかにつかえるんじゃないの?ってふとひらめいたのよ』
ホラキ「などと言っていたのを思い出してな」
コオミ「なるほど、MAPがないフィールドでの道案内がわりですの」
ホラキ「正直ちょっとした思いつき程度のものだしそれっきりだと思っていたのだがな。まさかこんな場面で使うことになるとは世の中分からないものだ」