~前回までのあらすじ~
二次転職を控えたふぇるは、それに必要なアイテム集める為に単身北へ向かう。
数々の難関(ドロップ率)に心折られそうになりながらも、襲い掛かる脅威(毒)を退け、全てのアイテムを揃えたのだった。久しぶりだな!レベルを上げて来たぜ!
俺様を更なる高みへ連れて行ってくれ!
・・・なりたい!
その為に来たんだ。
む、魔力・・・?なんだそれは。
説明しよう!
何故か騎乗縛りでプレイしているこのウィザードは、
無心にDEXに振り続けているため、MAGは初期値なのである!
くっ…、つまり出直して奴に頼るしかないのか…。
頼むぜ、レミア譲!
その彼女の相談はシカトして、自分の人生相談を優先させる非道。
これぞ冒険者。
冒険者とは、世界平和を守る勇者とは違う。
実際は私利私欲に満ち溢れた存在なのである!
どうだ!これで文句ねぇだろ!
30で足りるものを、自棄になって持ち合わせ全てMAGに振るふぇる。
どーせ転職したらまたレミアの所行くんだからいいよね。
ん?だいどーしさま?そなの?
僕その人知ってるよ。
スキルポイントくれる、引きこもりで人見知りの人でしょ?
さっきまでその辺にいたのに、/savepointはアミスの飛空庭。
諦めてオートラン。
よぅやく転職か…長かった…。
全て脱げと
へんたいじじぃ大導師様からパワハラを受けたところで、この世界に慣れ切った僕は気にしない。
あ、そうだ。
ついでにスキルポイントくだしゃ。
でも、この世界でもメジャーな習慣じゃないのね。
人前で脱ぐのって。
スニーカーのみを身に着けて話しかけてスキルポイントを貰うふぇる。
あ、それはOKなんだ。
裸の基準に疑問を覚えつつ、無事転職しソーサラーになったふぇるは北の大地を後にするのだった。