SSもどきとか脳内妄想はちょっと…って方はこちらで殆ど完結してますのでどうぞ→
diary_468442(その後の完成図は、当日記をスクロールすれば画像がすぐそこにある…筈ですw)
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確かあれは、気紛れと偶然が重なったと記憶してる
とある冒険者が経営している喫茶店でお茶をして、のんびり談話して
その帰り。少しばかり殺風景な自分の家の中で、蓄音機を弄った瞬間…閃いた
「私もお店をやってみたい!」
小さな箱から流れる曲は、随分前にダンプティー・アルマのアウラと一緒に探索して…その、あっさり追い出された「カーマイン遺跡」を表現したもの
(参照→
diary_435159 )
遠い昔に栄えたであろう、赤土の砂上に立つ巨大建造物
今は遺跡となったこの地に想いを馳せて、静かに、けれど何処か熱を帯びた様な激しさが垣間見える音色だった
で、これが合いそうなお店が「占い」だったんだよね
占い屋なら他の人がやってる感じも無さそうだし、丁度良いかなと思って。思い付くまま行動に移してみた
東可動橋やアップタウンの露店で下見して、必要最低限の家具を集めては設置して
全部手探りだったからそんなに上手くは無かったと思う。それでも思い描く「お店」に近付けていく「作業」は本当に楽しかった
絆が続く壁紙に床。柔らかい色に包まれた空間の中心で、ひっそりと佇む占い机
足元には大きな丸絨毯を敷いて、蛍の光に「不思議な空間」を演出して貰った。音楽を流すと結構それっぽい感じ
「とりあえず今は、こんな感じで良いかな?」
ただ、お店に近付いたのは良かったけど、部屋の間取りが広過ぎたな…とも思った
友達に意見を聴いてみたら同じ様な返答
更に言うと「絆が続く壁紙と床は、占いをやるにしては明るくないかな」「狭くて暗い方が落ち着くと思う」という、私自身感じなかった事も指摘された
さて、どうしたものか
でもこの床と壁紙…結構気に入ってるんだよなぁ
両端に壁を置いて、向こう側は準備室や倉庫でも作る…?
ずっとずっと、同じ事を繰り返し考えていた
試験的に壁紙を変えたり、家具も交換してみたり、想像で家具を配置しながら。もしかするとその様は、第三者からしたら考えに囚われてると感じられたかもしれない
「ん〜…」
「ご主人、またなにかかんがえごとか?」
「んー。まぁね…」
家の中で試行錯誤するものの考えが纏まらず、パートナーにも心配される有様だ
そんな時だった
「ねぇ、コントレイル」
「ハイハイ?」
「あれは…何?」
荷物の中のかかしのぬいぐるみ、スタートラー・アルマのメセチナが気になったのは、引き出しの隙間からはみ出た一枚の紙
私も気になったから引っ張り出して見てみると…そこには宣伝が書かれていたんだ
「お庭、出してます。見学はご自由に」
宣伝を書いたのはとある有名な庭師さんの一人。とても独創的で素敵な庭を作る彼女のものと分かって、私は散らかったままの家を飛び出していた
これがまさか、お庭弄りの方向性を決めるとも知らずに
*
「あんな風に出来るんだ…!」
庭師さんのお家にお邪魔して。それが切欠で様々なアイディアが浮かび、気付けなかった事柄に気付かされたりした
ずっとどうしようか迷っていたけど、今ならもっと良い感じにお庭弄りが出来そうな気がする…!
刺激され、それに突き動かされる様に。再び私は、思い付くまま行動に移していた
*
まず奥にあるスフィンクスフィギュアや入り口の仕切り、丸絨毯…これらは一度撤去しよう

そして仕切り…ステンドグラスは入り口から入った人が見えない様に側面に配置

でもこれだと片方だけだから…雰囲気を損なわない為にも明るい色のもの、ずっと仕舞いっぱなしだったカーテンをひいた

カーテンをひくアイディアをくれたのは妹。大量に手に入ってしまったチェーンフェンス(こちらの日記参照w→
diary_467724 )、これを使って枠を作ってくれたんだよね
アーチの様な枠ってちょっとお洒落な感じがする…かも?

お庭弄りの合間、ちょっと一休みしたい…と思った時に感じたのは「息抜き出来るスペースがあった方が良いな」
無糖コーヒーに甘いもの。この組み合わせって私大好きなんだよね…!
ちょっとだけ趣味に走って個人的な空間を作ってみた。いつかマジックキャンディーを常備出来る場所も用意してみたいな

個人的な空間だけじゃなくて、準備室も作った
ダンプティーちゃんの額縁を眺めたりしながら身なりを整えて、皆と打ち合わせしたりして…
「ご主人。ご主人はあるかなくんがいると、おけしょうに『きあい』がはいるのか?」
「へ???」
ドレッサーを見ると、アルカナハート・アルマのカードが挿入されてる小さな額縁が置いてあった
後ろにメモがある…何だろう?
『お姉ちゃんへ、アルカナ君無視したからフェンスばかり当たったんでしょ?こうすれば大丈夫!(ドヤァ』
「チキショーメ!!!」悔しいので、彼への謝罪の気持ちと戒めの為に置いておきます…ハイ
*
そうして出来上がった庭を、私達はお客さんの気持ちになって回ってみた。途中で友達が上がって来たから友達も巻き込んで、一緒に

占いの館を始めた時に、座るスペースは広い方が良いって思って。露店を探し回りながら見付けたのはL字型ソファー
赤基調の落ち着いた雰囲気は個人的にお気に入り
「おかし!たべたい!!」
「えへへー…しょうがないなぁ、可愛いなぁ」
アウラがそう言うなら、あの場所に連れてあげないとだね!
休憩場所、もとい。個人的な空間でケーキを振る舞った

「ご主人、こんなのじゃたりないぞ!」
「ついでに言うとボク、甘いものは苦手なんだよネ~」
甘い物が嫌いな人への配慮が必要だと思った瞬間だった…不覚
ケーキを出す手伝いをしてくれた、アルカナハート・アルマのアヴェルス。彼には冷たいブラックコーヒーを差し出して、後で何か奢るねと約束を交わした
勿論、アウラにはケーキを追加してあげたよ!
外は少し冷たい風が吹いている
けれど日中地熱が温まっている今の時期なら、むしろ気持ちが良い位かも?
友達から貰った望遠鏡を何となく眺めていると、隣から声を掛けられた
「コントレイル、そなたに余は見えるか?
余と同じ名を持つ、小さき光は」
「ん…見えるよ。今もしっかり命を燃やして、生きている」
デス・アルマのシン。シンとは星を意味することば

望遠鏡の反対側には綿毛が一つ
私は思い切って捕まってみた
「気持ち良い!風も適度にやってくるね~」
「おっ?楽しそうだな、相棒!」
「もふ~♪」
傭兵のオリゾンに子パンダのこぱんちゃん。彼等も巻き込んで綿毛で遊んだ
一緒に楽しめる人がやってくると時間を忘れて夢中になってしまう…けど、たまにはこんな事も良いよね?

そうそう、忘れちゃいけないのがダンプティーハウス!
実はこっそり細工して、ちゃんとお家にも座れるようになったんだよね

友達と一緒にあれこれ調節して、ようやく出来た時は嬉しかったなぁ
ただ…

一回降りられなくなっちゃったけど(それは此処だけのお話)
*
家…もとい館に戻って着替えを済ませた私は、定位置に座り予行演習をしてみた

ソーサラー・セージ時代から今でも愛用している魔女服ではなく、フォースマスターのみが許される「力が込められた装備」に身を包む
…のは良かったのに。肩がいつもより寒いとか煌びやか過ぎるとかで全然落ち着かなかったんだよね
不思議…

きっともう、これが私の職服なんだろうな…なんて思う。黒と白の衣装に身を包むと、知らずいつもの感覚が戻って来た
これならきっと上手く行く筈
さぁ、始めようか!
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って事で、「わたしのおうち」こと
「ふぉまたんの占い館」完成です!

まずは内装から固めていきました
切欠はウォールステッカーで外用の門を作るつもりが、元々が浮いた状態で配置されるようになっていた為出来なかった事
其処から家の中に配置しよう→色々置いてみよう、となりまして
個人的に好きな自然物で空いたスペースを埋めたり、ちょっと前に家具を大放出していた冒険者さんに譲って頂いた物を置いてみたり…段々置きたい家具が決まっていった感じでした

そして外装。本当はイシスくじの壁画で塀を作る予定も考えていました
ただ、外のダンプティータワーが隠れちゃうのが嫌だったので。結局ステッカーをもう一度集め直して配置して…を繰り返す事に
総計30個ものウォールステッカーを使うという、当初は全く考えられなかったお庭になりましたけど。お陰様で何とか無事完成しました…!
実はもう一つお庭があるので、今度はそっちも弄ってみたいです♪
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