いつもかわいい絵を描かれているので!
勝手に小話つくっちゃいました!
・・・これもテロ?
そして勝手に使ってごめんなさい。
-------本 文------
「緑~?緑ちゃ~ん?」
先程から自宅を徘徊しながらその名前を呼び続ける。
「大丈夫だからー、もうびっくりさせないからー」
尚も名前を呼び続ける。あと探していないのは納戸だけ。私は納戸のドアに手をかけるとゆっくりと開ける。
「見つけた。」
そこにいたのはネコマタ。緑色の耳がシュンと下に垂れていた。
「おいで?ごめんね、びっくりさせちゃったね。」
私は優しく囁きながら手をさしのべる。
「ご主人さま?ヒドイことしない?」
「しない、しないよ?」
「ほんとに?」
「ほんとに♪」
納戸の物陰に隠れていたネコマタはおずおずと姿を表す。
事の発端は私がアップタウンの露店で見つけた一個の箱だ。その箱はシャーマンBOXと書かれていた。初めて見るその物体に私はひどく興味を引かれ店主に訪ねた。
「この箱って何に使うの?」
店主は揉み手で愛想笑いを振りまきながら、
「えぇえぇ、お客さんお目が高いっ!これはちょっと面白いモンでして、使い魔のネコマタっているでしょう?あれの前でこの箱を開けると・・・」
「開けると・・・?ゴクリ」
私は店主の口元とその箱にを交互に見ながら次の言葉を待つ。
「っと、ここから先はお買い上げくださったお客様の特権ですよ~♪どうします?」
こうして、私は箱を一つ買い気分揚々と帰路についた。自宅に帰ると、お留守番をしていたネコマタの鈴緑がフワフワと傍に寄ってきた。
「ご主人さま、おかえりなさいませ。」
「ただいま、緑ちゃん。今日はね、お土産があるんだよぉ♪」
私は先程購入した箱を鈴緑に見せる。鈴緑はフシギそうに箱を眺める。
「美味しいもの?」
首をかしげて私に聞いてくる。私は鈴緑の頭を優しく撫でながら
「ちがうよー、これはねぇ・・・」
とリビングに入ってソファーに腰を下ろすと、鈴緑の目の前でゆっくりと箱を開けた。
と、その時・・・
箱から眩いほどの光と真っ白な煙が吹き出して
「きゃっ!」
「うにゃっ!」
目の前の視界が奪われる。何が起こったか分からず両手を振って煙を掻き分ける。数秒して視界が戻った私の前にいたのは一人の少女。床にペタンと座り込んでいた。見たことない女の子、でも私はこの子を知っていた。緑色の耳と尻尾、大きな、でも少し眠そうな瞳。
「み・・・緑・・・ちゃん?」
「みー・・・、煙たいのですぅ。・・・にゃ?どうしたですか?ご主人さま?」
鈴緑はその瞬間、我が主人の異様なオーラに全身の毛が逆立つ。
「(ΦωΦ)キラーン み、み、み、み、みどりたーーーーーーーんっ!」
まるで檻から飛び出した猛禽類ごとく飛び掛るその勢いに、
「Σ(o゚ω゚o) 」
鈴緑は反射的にその場から駆け出す。
4本の足で。
・・・・・・そして冒頭に戻る。
私は納戸の奥からとてとてと出てきた鈴緑を優しくキュッっと抱きしめて頭を撫でる。
「ごめんね?びっくりさせちゃったね。」
そう呟くと、しゅんと垂れていた緑の耳がピクンと跳ねて
「大丈夫・・・。でもね、でもね、」
胸に埋めた顔をひょこんと上げて少し不安げに私を見つめる。
「みどり、にんげんになっちゃったです・・・。どうしましょう・・・。」
私は眠たげな瞳に浮かび始めた不安の色を染め直す程の笑顔で
「そうだよ?これがお土産、びっくりした?」
その言葉に鈴緑はキョトンとして私のシャツをキュッと握り直し、
「おみやげ?」
私に聞きなおす。
「そう、お土産。緑ちゃんがいつもお手伝い頑張ってくれてるからご褒美だよ。これで、私と一緒に並んでお買い物とかお散歩できるんだよ。」
私が紡ぐ一文字毎に鈴緑の表情が明るくなっていくのがわかった。
「ご主人さま、ご主人さま、みどり嬉しいです・・・。」
「うん、それじゃ向こうに行ってお茶にしよ?」
鈴緑を体から放すと、手をつなごうと右手を差し出した・・・
刹那、
「おねえさーーーーまーーーー!誰っ!!!この子誰なんですかーーー!!!」
体に衝撃が走る。その出来事に鈴緑の耳も尻尾のピンと伸び立つ。
「ぎゃっ!」
意識が一瞬、菜の花畑を走り抜ける。その後ろから、おっとりした口調で
「あらあら、ニャッコちゃん、タックルしながら質問しても答えは聞けませんよー?エメルの黒目が家出しちゃってるの気付いてる?」
ニコニコと金髪の少女が入ってきた。
と、こんな感じでいかが?
拙い文章をこうも恥ずかしげもなく出してしまうところが大物?!(汗)
想像と違ってたらごめんなさい!
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