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各月の日記

NADEさん@魔女服はいいぞさんの日記

(全員に公開)

2015年
10月18日
05:12

【プレイ日記】背中のむこう(長文)

私には二つの世界が存在している
一つはこっち、もう一つは…所謂「三次元」だ
そして三次元内で出来る事と言えば、一つに決まっている


手続きをして、それに対する貨幣を支払い、最後は天に祈る様に扉を開く
後は…運とシステム次第だ


出来る事は色々やったつもり
描けば出るジンクスに肖って、試しに絵を描いてみたし
欲しいなー程度の軽い気持ちではなく、強く、願ってもみた
いっその事言葉にすれば、言霊が宿って上手く行くかも?って事で周りにも宣言したっけ
後は…万が一の為の保険も、少々





「で、ご主人」
アップタウン可動橋、ダンプティー・アルマのアウラは白い目でこちらを見てくる。可愛い
月初めと中旬になると『アイテムチケット交換機』の前で立ち止まる習慣が出来ている、そして何をするかが完全にバレてしまっているからこその視線なのだ

「ん?なぁにアウラ。…可愛いから撫でて良い?」
「ばか、はなしをそらすな!…むうう」
頭撫で撫で
怒られるのは分かっているし、呆れられているのは仕方が無い。けれどこればかりは止めようが無かった
ええと、アウラを撫でるのと。それから今やる事を

「またくじか」
「そうだよ~☆ だって、これやれば好きな子と一緒に旅が出来るんだもの

その…運が良ければ、ネ」
アルカナ君の記憶が一瞬頭を過って、私は知らずパートナーから目を逸らしていた

こっちでは三次元で貰った番号がチケットになる
そのチケットを交換機に出せば、何かが出る。家具とか家具とか服とか
運が良ければパートナーが後ろからひょっこり顔を出すらしい…んだけど。今の所そんな出来事は、アウラ以外で無い

今回はパートナーが来ると良いなぁ
私はひとまず「スタートラー」の名が付くチケットを勢いよく差し込んでみた
その瞬間―――

「ご主人!!!」
「ほへ?」
アウラの悲鳴にも似た叫び声と共に
私の後方で金属同士がぶつかり合い、甲高い音を響かせていた
片方はアウラのフォーク。もう片方は…

「呼ばれた気がした。あと、ウズウズが止まらなかった」
大きな斧と、見た事のあるシルエット

あ…あれ??
チケット、何て書いてあったっけ?
交換済みのチケットは手元に返ってこない為、何が書かれていたかの再確認は出来ない。けれど…今はそれどころじゃなかった
「スタートラーちゃん 来た…!!」
「私もびっくりだ」
戦闘状態に入りかけた二人を落ち着かせて、目の前のスタートラー・アルマに声を掛ける





「あれ以来、仕事をする様になった」
「けれど街に知ってる人は居ないし、分からない事が聴けない」
「それなら色々教えてもらってこい…って」
「ここに来たのは、君に教えて欲しい事があるから」
自分の目を真っ直ぐ見ながら、スタートラー・アルマは淡々と話してくれた
誰にそう言われたかはハッキリ覚えていないみたい。私はタイ兄さんだと思ってるんだけど、その辺りは曖昧で明確な答えが出てこなかった

アウラもちょっと似た様な感じだったな
「空から街を見ていたら、<誰か>に言われて私の後ろに居た」、それから彼女は私の傍にずっと居てくれる
ただ、<声を掛けた人>が誰なのかを覚えていなかったんだ
もしかしてアルカナ君…アヴェルスもそうだったりして?

ダンプティー・アルマもアルカナハート・アルマも、勿論スタートラー・アルマも
彼等が複数人存在している事と関係があるのか、ちょっと気になってきた


あ、それよりも<アレ>だ!
来てくれたら嬉しい、って思う傍ら念の為に用意してたんだよね!!
私はスタートラー・アルマを引き取る?事に了解しながら、バックパックの中にある物を取り出す

「さて。スタートラーちゃんには「うちのこ」になったと言う事で、これを付けて貰います」
「何?これは…」
「<無地のネームプレート>です」
私にとって名付けは大切な事。その子達に対して想いを込める、一番最初の作業でもあるからね
スタートラー・アルマの胸元へネームプレートを付けながら、私は言葉を続けた
「本当はね。お天気雨とか、自由な風とかで考えてたんだよね」
「ご主人、いっぱいしらべてたよな」
「うんうん。でも、中々良い響きが見付からなくてね…」


「メセチナ?」


彼女の胸元のプレートには、そう書かれている

「常に動き続け、また満ち欠けを繰り返す『月』。スタートラーちゃんは今までの様にじっとしてるんじゃなくて、変わっていって良いんだよーって想いを込めてみたんだ」
「『メセチナ』………私の、名前」
ゆっくりと目を閉じて思案するスタートラー・アルマの様子を、私とアウラはどきどきしながら見届ける
気に入って貰えるかな?

「不思議な感じ。でも、嫌じゃない」
ぽつり、と答えが返ってきた

私達はホッとしながら、目を閉じたままの彼女に声を掛ける
「宜しくね、メセチナ」
「私はアウラだ、おまえよりだいせんぱいだぞ!」
「うん。宜しく」
口調はいつも通りだけど。何処か安心した様な声色で、メセチナは答えてくれた





「あれ?!レベル上げこんなに大変だったっけ?」
「良く分からない」
後日、レベル上げに苦戦する冒険者の少女の姿が有ったとか無いとか
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コメント

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2015年
10月18日
08:36

転生して殲滅クエストこなせるまで育成はきついんよ。転生するまでは目で愛でて?今はアルカナハートにおんぶに抱っこでいいんじゃない。

2015年
10月18日
12:16

そうなのですね?
一人だけ信頼度真っ黒なのも寂しいし、レベル上げのついで出来ないかな?と思っていたのですよねw

育成(レベル上げ)は後でやるとして、今は信頼度上げる方向でちょっとやってみようと思います…!

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