シャボタン「あんぱ~ん☆、ふんふんふ~~ん♪あんぱ~ん☆、ふんふんふ~~ん♪」
シャボタン「今日のおやつは、あ~んぱん♪」
シャボタン「それじゃあ、いただきま~す」
シャボタン「う~ん、天然巨麦で作ったパン生地と無農薬有機栽培小豆で作ったつぶあんのハーモニーがお口のなかに上品な甘味を広がせて、そして刻んだ栗を餡に混ぜる事で食感のアクセントに……。なんちゃって」
シャボタン「ふぅ、ごちそうさまで……」
空「
あーーーーっ!!」
シャボタン「しゃぼ!?」
空「あたしが食べようと思ってたあんぱんがなくなってる!!机の上にあったはずなのに!?」
シャボタン「しゃ、しゃぼ……」
空「くそぅ、『やっぱりあんぱんには牛乳が常識!』とか言って牛乳を取りに言ってる間になくなってしまうとは。魔王空、一生の不覚!!」
シャボタン「しゃぼぼぼぼ……」
空「やはりあんぱんをキープしながら牛乳を取りに行くべきだったか……。って、シャボタンじゃん」
シャボタン「し、しらないしゃぼ。シャボタンはなにも知らないしゃぼよ……」
空「……あ~、もしかしてシャボタンが食べたの?」
シャボタン「……しゃぼぅ」
空「そっか~。ま、食べちゃったものは仕方ないね!」
シャボタン「うぅ……、ごめんなさい。今日のおやつはあんぱんって聞いたからてっきり机の上のがそうなんだと。まさか空ちゃんの分かもって考えもしなくて……」
空「え、別にあたしの分じゃないよ?」
シャボタン「……しゃぼ?」
空「ていうか話を聞く限りシャボタンの分で間違いないんじゃないの?いや~、てっきりシャボタンも魔王の如きおやつ横取りスキルを発揮したのかと」
シャボタン「わ、わたしそんなことしないよぅ」
空「そっか~。ま、とりあえず一件落着かな!!」
シャボタン「もぅ~~」
空「あっはっは」
白「あらあら」
空「あっはっはっは……。はっ!?」
シャボタン「しゃぼ!?」
白「空さんは一週間おやつ抜きの罰のはずなのにどうしてひとのおやつを食べようとしたのかしら~?」
空「え、あの、ほら……。み、未遂だし……」
白「
オ・シ・オ・キ・ネ・?」
空「ギョエ~~~~!?」
シャボタン「え、あの、なにが……」
白「シャボちゃんはちょっとあっちにいっててくれるかしら~」
シャボタン「しゃ、しゃぼ……」
シャボタン「な、なにが起こるんだろう……」
シャボタン「ちょっとだけ……」
~
杏「う~ん、空おねえちゃんどこ行ったんだろ?」
胡桃「あ、シャボタンちゃん。空おねえちゃん見なかった?」
若菜「ん、さっき牛乳を抱えてこっちに走ってたの」
シャボタン「シラナイシャボ。シャボタンハナニモシラナイシャボヨ」
杏「そっか~」
胡桃「それじゃあ他を探してみよう?」
若菜「ん、今度はあっちを見てみるの」
シャボタン「……ソウ、シャボタンハナニモミテナイシシラナイシャボ。シャボボボボ」
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