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朝


サンドラ：ジョッギンッグジョッギンッグ♪

サンドラ：アタシサンドラ。朝に弱いから、こうやって朝はジョギングをして体を慣らしているのさ。

サンドラ：て、これ誰に説明してるんだろーね。





おじさん：はぁ、困ったな・・・。

サンドラ：あ、雑貨屋のおじさんだ。おはようございます！


おじさん：サンドラちゃん・・・。
おじさん：おはようございますじゃないよ。困るよ？
サンドラ：え！？
おじさん：わしの大切な算盤を返してくれないか？あれがなきゃ困るんだよ。
サンドラ：え？アタシ知らないよ？何のこと？
おじさん：うーむ・・・。確かにあの後姿はサンドラちゃんだったんだが・・・。
サンドラ：アタシ今起きたばっかりでジョギングしてたんだ。信じてよ。
おじさん：わかった、今は信じてあげよう。

おじさん：うーむ、しかしあの後姿は間違いなくサンドラちゃんだったな・・・。しかし、サンドラちゃんがこんな事をするわけ・・・。



サンドラ：何だったんだろう・・・。
















サンドラ：眠気は取れたんだけどさー、何か気分が晴れない感じなんだよねー。
おねえさん：あらあら・・・大事なお花たちが・・・。

サンドラ：おはようございます。お花屋さん。どうしたんですか？

おねえさん：サンドラちゃん。何か嫌なことでもあったの？
サンドラ：え！？
おねえさん：お花たちもね、生きてるのよ？ダメじゃない。根元から折っちゃ・・・。
サンドラ：アタシ、今ここ通りかかったばっかりなんだけど・・・。
おねえさん：そうなの？サンドラちゃんの事だから信じたいんだけど・・・。

おねえさん：でもねぇ・・・アレは間違いなくサンドラちゃんだったのよね・・・。尻尾でお花を・・・。


サンドラ：本当、何なの、一体・・・。










サンドラ：んー。何か変な疑われ方してるなぁ。これじゃアタシが悪者みたいじゃん。
サンドラ：ジョギングも済んだし、ラナから頼まれてたコップ買って帰ろう。

おにいさん：いらっしゃい。
サンドラ：頼んでおいたコップください。
おにいさん：サンドラ。それはさっき君が割ったじゃないか。
サンドラ：えぇ！？
おにいさん：おまけにうちの備品もめちゃくちゃにして・・・。
おにいさん：何かあったのかい？怒らないけど、他人に迷惑掛けちゃぁダメだよ？

サンドラ：誤解だー！アタシは何もしてないー！！







サンドラ：・・・。
サンドラ：何なの？今日・・・。アタシ何か悪いことした・・・？



少女　　 ：うわああああああああん！！

サンドラ：どうしたの！？転んだの！？大丈夫？

少女　　 ：サンドラお姉ちゃんがぶったー！！キャンディーとったー！！うわあああああああん！！！！

サンドラ：えええぇえええぇえ！？

少女　　 ：うわああああん！！ママー！！！







昼


サンドラ：こ、これは不味い・・・。何かわからないけど、アタシが疑われている・・・。

サンドラ：ただいまー・・・。

ラナ　　 ：サーンードーラーァー？

サンドラ：！？

ラナ　　 ：私の、シフォンちゃんとお揃い人形はどうしたのかな？あん？
サンドラ：えぇ！？何の話！？
ラナ　　 ：しかも、盗み際に・・・。
サンドラ：アタシに追いつけるなら追いついてみな！！
ラナ　　 ：とか言った後、即帰宅とは、なかなか挑発に磨きがかかっておりますなぁ？ああん！？
サンドラ：アタシはジョギングしてただけだって！！
ラナ　　 ：まぁ、サンドラがあんな事するとは思えないけど・・・。
ラナ　　 ：身体的特徴も、他のサンドラット・アルマじゃなく、本当にサンドラだったんだよねぇ・・・。
サンドラ：お願いです！！信じてください！！！
ラナ　　 ：解った、今回は許す。でも次やったら許さんからな？
サンドラ：はい！！！

















サンドラ：うう、ぐす・・・。
エコ　　：サンドラおねえちゃん、泣いてる？
サンドラ：私何もやってないのに、皆が私を疑うんだ・・・。
シフォン：これは、事件の予感がするッスね・・・。

シフォン：これは、犯人を捕まえるしかないッスね・・・。

サンドラ：え？

シフォン：犯人はサンドラの姿に化けてるッス、このままじゃ更に事件が増えるッス。

サンドラ：ねぇ、シフォン。君、プリンの一件から、名探偵気分抜けてないでしょ？

シフォン：でも、犯人を捜すのは、サンドラの濡れ衣も晴れるッスよ！（後面白そう）

エコ　　：うん、私もサンドラおねえちゃんのお手伝いする！！（後面白そう）

サンドラ：よし・・・こうしても埒があかないね。

サンドラ：必ず、私の成り済ましを捕まえて、私の濡れ衣を晴らすよ！！

三人：いくぞー！！おー！！



ラナ　　 ：え、ちょっとま・・・あの・・・全員出て行かれるとカフェ営業の手が回らないんですけど・・・。

ラナ　　 ：・・・。

ラナ　　 ：そうだ、もう閉店して私も手伝おう！！（後面白そう）















ルカ　　 ：やぁ、ラナー。コーヒー飲みに来たわよ。
カノン 　：私、ココア。


～ＣＬＯＳＥ～


二人：えええええぇぇぇぇぇ！？





こうして、サンドラ達は街中を走り回り、犯人を捜した。























が、簡単に見つかるはずも無かった。

サンドラ：ちっくしょおおおお！！




夜



サンドラ：結局、今日は一日走り回ったなぁ・・・。
サンドラ：アタシ走るのは得意だけど、流石に大変・・・。
シフォン：結局、手がかりは無かったッスね・・・。
エコ　　：へとへと・・・。眠い・・・。
ラナ　　 ：こんなに動いたの久しぶりかも。

サンドラ：皆、ありがとうね。手伝ってくれたし、信じてくれて。
ラナ　　 ：まぁ、私がアレ大切にしてたの解ってるだろうし、夜になっても返さないって事は、そもそも持ってすらいないってことだろうし・・・。
シフォン：仲間のピンチは救うのが当然ッス。
サンドラ：ありがとう、元気出たよ。
エコ　　：Ｚｚｚ・・・。
ラナ　　 ：エコちゃんおねむ。一日走り回ったもんね・・・。
サンドラ：アタシも明日に備えて早めに寝るから、エコちゃん運ぶよ。
ラナ　　 ：じゃぁ、おやすみなさい。私はもう少ししたら寝るね。





サンドラ：うわああああ！！エコちゃんの変身が解けたー！！重い！！助けてー！！！
ラナ　　 ：あらやだ。







シフォン：ん？あれ・・・？






続く