クヅル「う~ん、悩ましいっすよ」
ミヤオ「どしたのよ、能天気娘が悩むなんて珍しい」
クヅル「あ、先輩。ちょっと聞いてほしいっすよ。いや最近コオミから浪費が激しいからって言われたっすから今回のくじ品は考えて買おうと思ったっすが」
クヅル「安かったら買ってもいいなと思ってたのは破格の値段で買えたっす。でもどうしても欲しかったゴーグルカチューシャは安売りを逃したっすよ」
ミヤオ「ふむふむそれで?」
クヅル「くじ品の流通量が少なかったっすから、ちょっと高めでももっと値上がりするよりマシと考えて買ったっす。ここまではいいっすけど問題はここからっす」
ミヤオ「問題って?」
クヅル「『
スチームパンクシューズ』っすよ。単品でもロングブーツ風に使えるしスカートの中に短パンが穿けるナイスアイテムっす。これが今の値段だとちょっと買うかどうか悩ましいっすよ」
クヅル「かといって供給が少ない以上値下がりするかが怪しくて悩んでたっす。……といっても浪費大好きな先輩ならそんなの気にせずに買うっすよね」
ミヤオ「ま、そうよね」
ミヤオ「
なんて言うと思ったか馬鹿め!!」
クヅル「うわっ!びっくりしたっす!!」
ミヤオ「私が無駄に買うのはあくまでも安いと感じたものだけよ。さすがに高いと思ったら涙をのんであきらめるわ」
クヅル(……なんかウソ臭いっす)
ミヤオ「とまあ、本題に入るわね。個人的には正直値下がりは期待できないけど様子見ね。事実上あきらめると言ってもいいわ」
クヅル「高いからっすか?」
ミヤオ「ま、そんなとこね。あとはフリマなり普通の露店なりで偶然安いのを見つけることに期待するしかないわね」
アヅサ「ここでマチャ子が突然の乱入。マチャ子的には買いを選択。理由は値下がりが期待できない=値上がりする。すなわち先に買ったほうがお得だから」
ミヤオ「うわっ!?」
クヅル「またまたびっくりっす!!」
アヅサ「値上がりしたらいらなくなっても売れば儲けが期待できる。値下がりした場合などしらん」
クヅル「なるほど~、そういう考えもあるっすか~」
アヅサ「ただしそう簡単に売れると思ったら大間違いだ。とだけ言っておく」
クヅル「……じゃあちょっと様子見するっすよ」
ミヤオ「ま、それが妥当ね」
アヅサ「下手に欲ばって簡単にもうかるほど世の中甘くない。そのことを肝に銘じればいい」
クヅル「とは言ったっすけど、ゴーレム露店をチェックするたびに最安値の品が減ってるのを見るのは心臓に悪いっすよ……」
コメント