ミヤオ「……苦節8か月余り、ようやくLv110になったわ」
桃「ということは、ついに……!」
ミヤオ「ええ、転生に挑戦よ!」
~白き世界
キーノ「オレの名はキーノ。ムッ、貴様のその眼は……!フッ、なるほどな。貴様もまた真なる力を求めし漂泊者か」
ミヤオ&桃&ファウエル「…………」(ぽかーん)
キーノ「答えるまでもないということか。いいだろう、貴様が真なる力を得るに相応しきモノかどうか、試練を以て裁定する!!」
桃(え、なにこれ。何言ってるの?)
ファウエル(言いたいことはわからんでもねぇがもう少し簡潔に説明できねぇもんかねぇ)
ミヤオ(……これはまた濃いわねぇ)
キーノ「……あれ、もしかしなくてもドン引きしてるか?」
桃「え?う、うん」
ファウエル「あぁ、割と」
ミヤオ「あ、別に気にしなくていいわよ。個人的にそういうのナシじゃないし」
キーノ「あ、そうなの?ならいいや」
ミヤオ「そうそう。と、いうわけで……」
「いかにも!我は禁じられし転生の力、求めるモノ也!!」 桃「ご主人まで悪乗りした!?」
キーノ「フッ、その意気やよし。ならば今ここに武神キーノの名において試練を下す!!」
~空白の瞬間 キーノ「汝、空白より珠魂を束ね、百戦錬磨の札を己の手の内に秘めよ!」
ミヤオ「……ふん、どのような試練かと身構えてみればとんだ児戯だな」
キーノ「……どういうことだ?」
ミヤオ「百戦練磨の札、すでに我が手中にあり!」
キーノ「なぬ!貴様なぜそれを!!」
ファウエル「ぶっちゃけエミドラ倒した後に下見ついでで札製作まで進めてただけなんだがな」
桃「前もって準備してきただけなのに大げさだよね」
~頂を目指す存在 キーノ「探求者よ、百戦練磨の札を以て頂を目指す存在と相対し、雲蒸竜変の証を立てよ!」
桃「うわぁ、プルルとインスマウスだらけだ」
ミヤオ「絡まれると面倒だしクロキンで移動するわよ」
ファウエル「しかし頂を目指す存在ねぇ。いったいどんな奴……」
???「…………」
桃「ご主人が二人?」
ミヤオ「成程、確かに今の私は『頂を目指す存在』ね。っと、ちゃっちゃと片付けるわよ」
ミヤオ「
即ブラフスキー!のちにスキャポ連打!!」
桃「えと、回復~」
???「!?!?!?」
ファウエル「いきなりフルぼっこだなおい」
其の道を極めし存在 キーノ「よもやここまで乗り越えるとはな。お前の力、確かに見せてもらった」
桃(……さっきからご主人への2人称がコロコロ変わるなぁ)
キーノ「ならば最後の試練……。その力を以て、武神キーノ制してみよ!!」
ミヤオ「……っ、ブラフスキーに!」
キーノ「愚か也!唯人の身では続けて傀儡に宿ることなどできん!!」
ミヤオ「しまった!クールタイムのことを忘れてた!!」
キーノ「フンッ、ここにきてボロが出たか。ならば、そのまま無様に散り果てろ!!」
ミヤオ「……ま、ぶっちゃけなくても問題ないんだけどね」
ミヤオ「
スキャポ、ハイディング!スキャポ、ハイディング!以下繰り返し!!」
キーノ「ちょ、それずる……」
ファウエル「……終わったな」
~
キーノ「微妙に納得いかない気もするけど負けは負けだ。よし、オマエの転生は認めてやるぜ」
ミヤオ「……これで晴れて転生できるわね。でも……」
桃「……うん、当分ユニオンできなくなっちゃうね」
ファウエル「なに、しばらくの辛抱だろ。レベルを上げりゃまた装備できるようになる」
ミヤオ「……そういうこと。それじゃあ、しばしのお別れね」
桃「うん。ミヤオちゃん、未来でまってる!」
ミヤオの冒険はまだまだ続く!
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