
カノン「アヅサだね。ずっとまってたよ」

アヅサ「む、初対面なのになぜかマチャ子のことを知ってる不思議。これが噂の武神チカラなのかと」

カノン「武神チカラかどうかは知らないけど、あなたのことはなんでもわかっちゃうんだよ」

カノン「
例えば、ホントは青札を用意してから来たかったけど露店売りがないから仕方なく自分で採取に来た。とか」

アヅサ「まさにモロバレル、だが行動が筒抜けで逆に話が早かったり」

カノン「うん、士魂商才の札を手に入れてくるまでもう少し待っているよ」
~

アヅサ「と言われてきたので、Let`s珠魂集めに出動だぞと」

ミヤオ「で、なんで私まで駆り出されてるわけなのよ」

アヅサ「マチャ子では戦闘力がやや不安だから仕方ないぞと。イレ子先輩には採取系知識はないけどこっちのほうが効率が良さげの判断」

ミヤオ「はぁ、仕方ないわね」

新緑『でもここの敵はLv高いから信頼度も稼げるし私はうれしいよ』

ミヤオ「ま、信頼度稼ぎのついでと考えればいいわ。アヅサはおとなしく憑依してなさいよ」
~空白の瞬間

ミヤオ「で、どれくらいのペースにするの?」

アヅサ「とりあえず珠魂150個ぐらいを目安にアイテム精製しておきたかったりする」

新緑『大量に持ち込んで合成して、その結果複数青札できても空しいからね』
~しばらく経過

ミヤオ「なかなかできないわね」

アヅサ「珠魂で5%、大珠魂でも10%は伊達ではないということかと思われ」

新緑『まだまだ頑張ろう』
~さらに経過

ミヤオ「できない……」

アヅサ「タタ子先輩は1発成功とか聞いたがこれはかなり厳しいぞと」

新緑『もしかしてホラキさんの分のつけが回った?』
~もっと経過

ミヤオ「……珠魂」

アヅサ「……珠魂」

新緑「…………」(筆談する気力すらない)
~こうして、アヅサ達は空白に囚われた存在へとなり果て、永遠に珠魂を求めさまよい続けたのだった
~完~~

アヅサ「
そんなバットエンドあるわけねーだろと」

カノン「……待ってた。ず~っと待ってたよ、アヅサ」

アヅサ「流石に67回、露店購入含めると72枚分の珠魂を集める羽目になるとは思わなかったり。イレ子先輩なんか『まさか昨日の養殖にかかった時間と同じぐらい時間がかかるとは思わなかった』とかボヤいてたぞと」

カノン「うん、大変だったね。でもこれからも大変だよ」

カノン「アヅサ、あなたはずっと他の人の力に頼ってきてたね。でもここからは駄目。あなた一人で立ち向かわなければならない」

カノン「だから最後に一つだけ、
本気で来てね」

アヅサ「……武神との1対1の真剣勝負。これに負ければまた札作りからのやり直し。当然そんなのは御免だぞと」

アヅサ「だからマチャ子も出せる本気で立ち向かうつもりだと」

アヅサ「
コモンマーセナリー」

カノン「…………」

アヅサ「金で雇ったおっさんに相手を任せてマチャ子lは回避と回復に専念。これなら負ける心配もなさげでいい感じ」

カノン「…………」(
イラッ♪)

カノン「ねえアヅサ、なんだかその性根を叩き直したくなっちゃった」

アヅサ「な、ここで突然のカマ子のマジギレ。かなり攻撃が痛くて困るのでおっさん討伐はやくプリーズ」
~

カノン「うん、アヅサは最後まで自分を貫いて、そして私に勝ったね。……これであなたは転生し『ロイヤルディーラー』になることができるよ」

カノン「でも、アヅサはこれからが大変なんだよね」

アヅサ「その通り、これからクエポイントが貯まるまでに急いでLv79まで上げなきゃならない。しかもここからは養殖抜きの自力でと来たもんだ」

カノン「もう他人に頼りきりじゃいられないよ。ちゃんと頑張ってね」
~

アヅサ「というわけで無事転生は完了し、赤い3枚羽が映える新しい姿に変わることができたのだった。おっと赤髪に赤羽とかセンスないなとかいうツッコミはスルーするのであしからず」

アヅサ「これからLv上げでひいひい言う羽目になるが経験値1.5倍のうちに上げきっておきたいところだぞと」

アヅサ「だが流石に疲れたので今日はちょっと一休み。また明日からがんばろうと誓うマチャ子なのだった。おしまい」
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