中の奴には、かなり厳しい試練だったな・・・。
どんな事だって経験ですw
きっと良い思い出になりますよw
そおかぁ?
だって女性用下着を買いに行ったんだぞ。
それが良い思い出になるのか?
・・・・え?
あの・・・中の方は・・・そういう御趣味が?
あるわけねーだろ。
母親が介護施設にいるんだよ。
介護度数が4でな。
本人は車椅子に乗ってても、あまり動けないんで、足りないものがあるなら中の奴が買いに行かなきゃいけないんだが・・・
あぁ、そういう事でしたか・・・
それは大変ですね。
お姉ちゃんが手伝ってあげるよ!
任せて~w
リアルに玉姉ちゃんがいれば、思い切り頼ったさ!
だけどリアルに玉ちゃんはいねぇんだ・・・。
救いは、もう年配の母だからな。
欲しいのはババシャツで、あんまり色気のある下着の購入を要求されたワケじゃないって事なんだが・・・。
確かに10代の子が着るような下着なら何を言ってもヘンタイにしか見えないよね。
それに比べたらマシだよねw
そおなんだけどさぁ・・・
だけど下着は下着だろ?
敷居が高いんだよ、超高いんだよ。
それでさ・・・。
俺は思った!
まずお店は、男物も女物も売ってる衣料品店が狙い目だろ。
そうですね、ベストな選択だと思いますよ
だよな!
で、行ったワケさ!
そして自分の浅はかさを思い知らされたんだぜ・・・
何があったの?
お姉ちゃん知りたいなw
店に到着して、女性用の衣料品コーナーに行ったらさ・・・
どこまでも深く暗い深淵の虚無が広がってたんだよ。
大げさで妙な表現をしないでね。
だって地平線の果てまで女物の衣服が並んでるんだぞ!
あんな場所で、ドコに何があるのか分からんじゃないか!
え~っと・・・店員さんに聞けばいいのでは?
勿論、聞いたさ!!
そしたらよー
(店員役シロ)
いらっしゃいませ~
チラッ
何か?
店員がチラッと俺を見た一瞬に、何故男性が女性物を?みたいな探るような視線を感じたんだぜ・・・
んで、仕方ないから
年配者用の下着で、シャツみたいなのってドコにありますかね?
って聞いたんだけどさ。
そしたら・・・
(店員役シロ)
あぁ・・・それでしたら、あっちですよ、あっち。
案内してくれるのかと思えば、指で方向をアバウトに示すだけで・・・。
あんな無限の空間に向って、あっちって指で示されてもわからないよ。
仕方ないから、そっちの方向を見てまわったんだけど、若い子用の下着コーナーなんかもあるし、視線が物理的に刺さるようで心が痛かった。
まぁ仕方ないですよ、ええ・・・多分・・・
それでまぁ目的のブツを発見して、ハッと気がついたんだ。
母って、俺のイメージでは恰幅がいいっていうか、最近は年齢と病気で痩せちゃってるんだけど、サイズがMとかで良いものかと悩んでな・・・。
親のサイズくらい分からないのって言いたい部分もあるんだけど~・・・
母親の身体のサイズを知ってる息子っていうのも、それはそれで、とても心配だよねー
Mを買えばいいんだよ。
それは分かってる。
だけどなー・・・
ここは俺の希望っていうか、願望っていうか・・・
母親が元気だった頃に戻って欲しいって気持ちがあるせいか、太ってた頃だったらLサイズだろ、みたいな心理が働いて、Mじゃ窮屈だろって思っちゃうんだ。
結局、どうしたんです?

母親の背格好は分かるから、それを店員さんに言ってみて、Mで大丈夫ですよって言われたら安心できるかなって思ってな。
聞きに行ったんだよ。
(店員役 桃)
らっしゃいませー

あの~・・・すいません。
この下着なんですけど、Mサイズってなってますけども・・・
背格好が
(言葉をさえぎるように)
あぁw
それでしたら、お客様には、ちょ~っとキツイかもしれませんね~w
お、オ、オォ、俺が着るんじゃねぇ!!!思わず店内に響き渡るくらいデカイ声で叫んじまった。
我ながら元剣道部は伊達じゃねぇ・・・
もうあの店には行けない・・・
大丈夫ですよw
そうかな?
きっと、良い思い出になりますよw

そっちかいw
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