☆★☆この前に1話あるのでイキナリ読んじゃだめー★☆★
というわけで、残りはエピローグで!
私のスキルでいっぱいいっぱいなお話でしたwww
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
ステキな絵を描いてみんなをあったかい気持ちにさせてくれる
えめるさんに感謝♪
こんな稚拙な文章を時間を割いて読んでくださった皆様に感謝♪
でわでわ、エピローグはじまりでーす。
-------本 文------
「ハイハイ、そこまで~」
「んにゃ?!にゃにゃにゃにゃにゃ!!」
今にも3人に飛び掛ろうとしたその体が宙に浮く。
「ホラホラ、あ・ば・れ・る・・・なっ!緑っ♪」
鈴緑の襟を掴んでいたのは、白い軍服を着た気持ち鼻眼鏡の少女。しかしその風貌は他と少し違っていた。頭には赤いヘルメット、右手にはプラカード大の看板を担いで。
「もーーーーー、ったくぅ、緑こんなに泣かせちゃってぇ。可哀想にぃ、キミらやり過ぎだってーの。ほら、緑これ見てごらん?」
ボロボロ流れる涙を、小さな手でキュキュッと拭うと、そこにあったのはいつも遊んでくれる見慣れたご主人さまのお友達の顔。
「ユ・・・ユウしゃみゃ・・・。ぐしゅ・・・にゃに・・・これ・・・」
眼鏡の少女が持っていた看板には
『ドッキリ 大成功☆』
の文字が・・・。
「にゃ・・・・にゃにですか・・・ドッキリ?」
鈴緑の顔に「?」の文字が走り回る。彼女の言葉に周りにいた全員がバツの悪そうな顔で俯く。その中には当然私もいるわけで。
「ど・・・どういうこと・・・にゃの・・・ですか?」
その一言が終わると同時に、私は鈴緑に駆け寄って強く強く抱きしめて
「ごめんっ!緑ちゃんごめんねっ!ちょっと脅かそうと思ってふざけちゃったのっ!全部ウソ、演技だったの!ホントゴメンネッ!」
抱きしめた鈴緑の体が小さく震えている。そして、私の首筋に冷たいものが流れるのを感じた。
「にゃぁ・・・ヒドイれす・・・みどりは・・・みどりはどれだけご主人さまの・・・ことを・・・ヒロイれす・・・」
私は、鈴緑の顔を見ることが出来ない。本当のことを言わないといけないのに。その状況を察したのは、最後に現れたユウだった。
「緑、ごめんね、ちょっとやりすぎちゃったね。でもね、これには理由があるんだよ。これ、もう一回見て?」
ユウの言葉に顔を上げた鈴緑の目に飛び込んできたのは先ほどの看板。その看板の隅に手を掛けると、表面の紙を一気に剥がす。そこに書かれていたのは・・・
『Happy BirthDay 鈴緑』
「こ、これ・・・」
眠たげな瞳から溢れ出していた涙がピタっと止まる。書かれている文字は読める。でも意味が分からない。ネコマタの鈴緑には誕生日なんていつのことか覚えてなんていない。そもそも誕生日なんて存在したのかさえ知らない。動揺を隠せない緑に、私はほんの少したくさん空気を吸い込むと、抱きしめた緑をそっと放して本当の理由を話す。でもこうやって面と向かっていざ話すとなると恥ずかしい。私は人差し指でポリポリと鼻頭を掻きながら、
「あのね、今日って・・・緑ちゃん覚えてるかな。」
鈴緑は不思議そうに私を見つめる。
「今日?ですか?」
「そう、今日はね、私と緑ちゃんが初めて出会った日。私と緑ちゃんがお友達になった日なんだよ?」
「あ・・・。」
緑の表情が変わった。
「緑ちゃん、ネコマタでしょ?本当のお誕生日は私わからなけど、緑ちゃんが私と出会って私との思い出が始まった日だから、今日が私と緑ちゃんの思い出の生まれた日。だからお誕生日・・・あは・・・ちょっと恥ずかしいね。」
私の言葉に
「おねえさま、只でさえ恥ずかしいセリフですのに、ご自分で恥ずかしいなんて言ったら余計・・・ですのに。」
ニャッコが毒づく。
「もう、ニャッコ言うなー。」
私の顔がドンドン紅潮していくのがわかる。
「だからね、今日みんなで緑ちゃんお祝いしようって集まったんだよ。ちょっと想像よりアレになっちゃったけど・・・。」
私は鈴緑の瞳をもう一度見つめる。すると、緑の眠たげな瞳にまた大きな涙の粒が浮かび上がる。それは次に出てくる言葉をキッカケに箍が外れたように次々に浮かび流れ始め、
「えっ?えっ?!」
私はその涙の意味が分からず動揺してしまうが、次の瞬間暖かい気持ちに変わる。
「もーーーー、信じられないですっ!みどりは・・・みどりはご主人さまのお傍にいられるだけで、皆さんと一緒にお話とか・・・冒険ができれば幸せなのにですのに・・・。こんな、こんな・・・ふえ~~~んっ!ご主人さまあぁぁ!ありがとうです~~~ふえ~~ん!」
鈴緑は私の胸に飛び込んできた。私は緑を優しく迎える。
「緑ちゃん・・・」
「ふえ~~~ん・・・」
緑が一層顔を押し付けてきたとき、パーンと軽い破裂音がいくつも私達の周りで響いた。
『ハッピーバースデーィ!みっどり~!』
鈴緑が驚いて顔を上げると、みんながクラッカー片手に私達を囲んでくれていた。その顔は言葉にできない優しい笑顔で。
「さて、緑もいつまでも泣いてないで、ウチらにお祝いさせろー♪」
「そうですわ♪せっかくここにいるみんなで料理作ってお祝いするんですからっ。」
「そそ、お庭の料理が待ちくたびれちゃうって言ってるよ?」
「そうだよー?ボクたちの料理食べて欲しいから、エメルにシャーマンBOX用意してもらったんだからね☆」
それぞれ緑の頭を優しく撫でる。緑の顔が笑顔が戻る。それは夏、太陽に向かって咲き誇る向日葵のような元気な笑顔。
私は立ち上がり、ぺたんと座り込む鈴緑にそっと手をだして
「誕生日、おめでとう。これからもよろしくねっ♪」
そう言ってウインクすると、
「こちらこそよろしくなのです。ご主人さまっ!」
これが私と鈴緑の友情が絆に変わった瞬間だった。
・・・・・・Heartfelt short story beyond the world
HappyEnd☆
という感じでw
えめるさま、どうでしたか?
私のスキルではこれが精一杯でごめんなさいっ><
でも、今回は書いててとっても楽しかったです♪
また機会があれば、勝手に?書かせてもらいたいですw
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