というわけで、3話目でーす♪
本家のコメが充実しすぎて、話つくり悩んじゃいますが
私は私なりの妄想を暴走させちゃいますので、
どうかしばしのお付き合いをおねがいいたしまする♪
------本 文------
じつに微笑ましい光景だった。
いや、悩ましい光景というべきなのかもしれない。
悩ましい?違うな。羨ましい光景?
とにかく、私にとっては眼福極まりない光景が広がっていた。
「わんっわんっ!」ペロペロペロ
「にゃっ!こ、これ!にゃにゃにをしゅりゅのですかぁ・・・んん~っ・・・ぷひゃぁ」
「ハッハッハッハッ」ペロペロペロペロペロ
「んんん~~~~、にゃぁ・・・ダメにゃのですぅ・・・」
私はカラダを起こしてその場に座り込み、その光景の一部始終を観賞・・・もとい見守っている。そのやり取りは次第にエスカレートしていく・・・。
「わんっ!」ハッハッハッハ
「にゃっ?!なんですかぁこの犬っ娘は~。そ、そんなトコ舐めちゃダメですぅ。脱げちゃいますぅ、うにゃっ!そんなトコ触っちゃらめれすぅ~。にゃああぁぁぁ・・・ぁン」
鈴緑の襟元が次第に乱れていく。袴型のスカートが太もも近くまでまくれ上がり、幼さが残りながらもスラリとした白い脚が、少女の腰の辺りから伸びていた。鈴緑は今自分がどういう状態かなんて気付けるわけも無く、少女もそんなことはおかまいなしにじゃれ付くのだが、傍で見ている私としては気が気ではないわけで。
「ちょっと、さすがにこれはソロソロトメタホウガイイノカナ・・・。」
私は重い腰(?)を上げようとしたそのときだった。
シュンッ!
一陣の疾風とともに何かが横切る。私は今のがただの風だとは思えなかった。イヤな予感がする。主にピンク色の・・・。目の前でじゃれる鈴緑たちに注意して辺りをうかがう。私のこういう事に長けた集中力は、私の斜め後方数メートルの物陰にキラリと不審な光を見逃さなかった。
「あはん♪私の大事な大事な緑ちゃんを・・・どうしてくれようかしら。フフフ」
あくまで自然体で、悟られないように目の前のパラダイスには引き続き注意しながら、その場所座標を特定、移動までの距離目測、周囲の状況把握。目の前の光景のおかげで私の体力と魂ゲージはMAX。紅い舌をチロっと出して唇を軽く舐める。その眼光は獲物を狙うハンターのソレに変わっていた。
「まずは捕獲。それから・・・女の子だったら・・・お持ち帰りしてたっぷりお仕置きしちゃう・・ウフ・・ウフフフフ」
こっちもヘンなところに火が点いたようです。
「お仕置きはぁ・・・うふ・・・地下の倉庫でぇ・・・あんなことや・・・こんなこととか・・・」
完全に次しなくてはならない行動が、エメル自身の脳内お花畑(主に百合)に埋もれて・・・
「・・・あぁ・・・アレを使うのもいいかも・・・うふ・・・あ、この間買って緑ちゃんに試してないアレも使う?・・・ニャッコが置いていったアレで自由を奪って・・・」
妄想が暴走していた。しかし、そっちのエル・ドラードも次の瞬間には、専用の引き出しにセーブされる。
カシャカシャカシャカシャ・・ピピッ・・カシャカシャカシャカシャ・・
乱発するシャッター音。途中、一瞬電子音が混じっているあたり設定を変えながらの撮影なのか。そうだとすればかなりの手だれだと推測される。私の知り合いでカメラを上手く扱えるのって・・・アイか・・・いや、アイは今日演習の記録カメラマンとして鉄火山へ行っている。それにあのスキルは剣士のスキル、アレを使うということは・・・
「ふぅ・・・っっ!」
シュンッ!・・・・ズサッ・・・
私はスキル無拍子を解放して、一気にその場所へ移動する。標的座標の後方1m、私はその瞬間、音速と並ぶ。私自身が一陣の旋風になる。移動したそこには・・・
「やっぱり・・・。」
「あ・・・。やっほうエメル、元気?あは♪」
「んもう・・・何やってんのよったくぅ。」
「だってさぁ、今日は久しぶりに飛行庭の片付けでもしようかなーって登ってみたら、ステキな光景が見えたんだもん。『スクープ!アップタウンに現れたエル・ドラード、そこにパラダイスは存在したっ!』的なさっ!!それってすなわち撮れっていう神様の啓示だよね!?ロマンスの神様がくれたチャンスだよね!?」
テヘヘと悪戯っぽく微笑みながら頬を人差し指で掻いているのはユニコだった。特徴的なのは、メタリックのような艶のあるピンクのロングヘアーを両サイドの髪だけまとめてお団子に編みこんだ星屑スタイル。悪戯っぽい少し釣り目の女剣士。たしかに転生を遂げたハイエミルの彼女なら、無拍子なんて造作も無いスキルなんだけど・・・。
「てへへぢゃないよっ!ユニコはさぁ、毎度のことだけどゼッタイスキルの使い方間違ってるから!しかも、この位置ってベストポジションじゃないのぉ。」
私は呆れ口調でこぼすと、
「なぁにエメル?可愛いは正義なんだよ?いいの?せっかく綺麗に撮れたらお裾分けしようと思ってたのにぃ。わかったよ、消せばいいんでしょ~、消しちゃうんだからねぇ。」
そう言ってユニコは、カメラのボタンを操作し始める。
「だから誰が消してなんて言ったのよ。そういうことじゃないでしょ?(ΦωΦ)キラーン」
「あはーん♪エメルぅん、お主もワルよのぉ。(ΦωΦ)キラーン」
ここに、限りなくユニコの髪色に近いピンク色の友情が芽生えた瞬間だった。二人はがっちり握手を交わすと、二人親指を立ててお互いのLuck値に敬意を表した。
これは・・・とぅびぃこんてぃにゅうな予感?
⇒1 わん♪ 2 にゃうん☆ 3 じゅるり/// 4 (ΦωΦ)キラーン
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