人は俺を愛と正義の伝道師と呼ぶ。
ルピナス鯖のソードマン、ベルッドだ。
昨日、俺は有頂天になっていて、大事な事を忘れていた。
そう、俺のレベルを言ってなかったんだ。
このベルッド、一生の不覚だった。
誰が愛の伝道師なんだよ。
俺だよ。
それに正義が抜けてるぜ?
正義が聞いて呆れるぞ!
俺をおいて逃げた癖に!!
親友とか言ったのに、信じた俺がバカだった。
まてよ。
おまえがバカなのは同意するけどな。
俺とお前は親友なんかじゃねえよ。
なん・・・だと・・・
俺達は戦いを通じて分かり合えた。
俺とお前はな。
強敵と書いて、友と読む。
そんな間柄だったはずだ。
・・・・。
なんかカッコイイな、それ。
だろ?
それに、お前なら帰ってくると信じてたからな。
あの時のお前は、言いたくないがカッコヨカッタ。
・・・どこが?
あの時、お前はな。
こう言ったんだ。
ここは俺が引き受ける!
お前は先に行け!ってな。
俺は涙を振り払って、先に行ったんだ。
俺は絶対に、そんな事を言ってない。
覚えてないのか?
いいさ、それでも。
お前が帰ってきてくれた、それだけで十分さ。
俺を憎んだって構わないさ。
それで、お前の気が晴れるなら。
テメェ・・・汚いぞ。
そんな言い方されたら、許さない俺がスゲー小物臭いじゃないか。
はぁ・・・分かったよ。
もう、いいよ。
でも、今の話の流れだと莉狐さんは、ラスボス扱いだよな。
お前と違って、心が広いから大丈夫だ。
心が狭くて悪かったな。
で、今回は何があったんだ?
忘れてたぜ!
俺、ベース18、ジョブ17なんだ。
レベルが同じくらいの奴がいたら、一緒に遊ぼうぜ!
これが言いたかったんだよ。
ベルッドの相手をする暇人は、いないと思うぜ。
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