ごめんください。
ベルッド殿はご在宅だろうか?
おります。
が、貴殿らの名前を伺いたい。
これは失礼。
私はウル、この者はルウ
ベルッド殿に取り次いで頂きたい。
しばし、またれよ。
(目配せ)
(ウルとルウから見えない位置にいたネコマタへ合図)
分かったにゃ~
(二人と一匹の間にある張り詰めた緊張感)
『ベルッド~!!』
『なんだ、どうした?』
『頭から耳がはえた白と黒の変な女が二人来たにゃ~』
(でかい声の為、全部筒抜け)
あはははw
我らは変な女だそうだ。
突然おしかければ、そう言われても仕方ないでしょう。
それにしてもベルッド殿は面白い部下を持っているな。
部下の無礼、まことに申し訳ない。
(面白い部下ってのは嫌味だろうな)
ふふふふw
いや、久方ぶりに楽しい気分にさせて頂いた。
謝罪など不要です。
(楽しいなんて、ウソだな・・・
耳が過剰なまでに動いてる。
相当にムカついてるようだ)
これは、ようこそ。
待たせてしまったかな、申し訳ない。
ところで今日は如何なる御用件なのかな?
我らが主より、ベルッド殿の手伝いをせよとの命令を受けたのだ。
今日より我ら二人は貴殿の手足となって働こう。
つまり・・・
お前たち、ベルッド君の手伝いをしてやってくれよベイビ~
とか言われたにゃ?
我らの主は、そこまでキザな言い方はしない。
が、内容は、そんなところだ。
ねこまた、頼むから彼女らの神経を逆撫でするな。
金持ちで性格も良い奴と言ったら、花輪くんしかいないんだよベイビ~
イメージが重なるんだにゃ~
二人が手を貸してくれるなら心強いぜ!
よろしく頼むぞ。
我が家が女臭くなりそうだな。
大丈夫!
お前が頑張ってケモノ臭くしてるにゃ。
女臭くはならないにゃ。