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各月の日記

YUNIKOさんの日記

(全員に公開)

2012年
07月06日
00:48

梅雨をテーマに・・・その7

筆が遅い自分が恨めしいわっ><
筆スキルないくせに書こうとするからこうなるんですよね・・・(´Д⊂グスン
ゴメンナサイ

さてさて、ミキとカケルは二人で授業をサボタージュ。
二人きりの部室で、予測もしてなかったミキの質問。
動揺するカケル・・・。

クライマックスへ向けて走り出す・・・出したつもり・・・はず・・・w

ということで、はじまりでーす♪

---------↓↓本文↓↓----------
『フラグ』

「昨日、ちはに告白されたでしょ・・・。」
「・・・・・・。」
「どうして断ったの?」
「おま・・・なんでソレ・・・。」
「いいからっ!なんで断ったのよ?カケル君も好きなんでしょ?なのにどうして?」
「オマエ何でそれ知・・・。」
「答えてっ!」

俺にハンマーで後頭部を殴られたような衝撃が走る。ミキの瞳は真剣だった。なんて表せばいいんだろう、切羽詰った感じというか鬼気迫る感じというか、いつものあっけらかんとした気配は全くなく真っ直ぐと俺を見つめる。

「あぁ、告白されて俺は断った。正直ビックリしたっつうかさ、まさかいつも遊んでる仲間に告白されるなんてな。はは・・・」

俺はできる限りの平然を身に纏いぎごちない笑顔で答える。

「嘘だっ!カケル君、ソレ答えになってないっ!私が訊いてるのはそんな事じゃないよ。」
「いいじゃないか。告白は昨日のこと、もう終わったことなんだ。俺は ちは と付き合うつもりはない、だから断った。シンプルじゃないの。」
「でも・・・。」

きっと俺の平然という名の鎧はヒビだらけでひどいもんだったとおもう。ミキは何かを言いたげだったが、それを言い出す前に俺は目を閉じた。

「今日のサボリの目的はコレだったんか・・・。ったく。」
「わかった・・・。もう訊かない。ごめんね・・・。そうだよね、二人の事だもんね。当事者が一番ツライのにね。無神経だったよ。」
「気にスンナ。オマエだって ちは の親友だもんな。ほっとけって言ってもムリだよな。」
「ごめん・・・」
「だからいいって。それよりさ、俺ちょっと寝るわ、昨日あんま寝れなくってさ。ねみーんだ・・・。」

誰かに訊いてもらいたかったんだろうか。俺は誰かに話したかったんだろうか。たった数分のやり取りが終わった途端、俺はハンパない睡魔に襲われた。睡魔の海に沈んでいく意識の中、一瞬だったがミキの声がかすかに聞こえた。

「私・・・のこと・・・ずっと・・・たんだから・・・ばか・・・。」

 俺は夢を見ていた。ふわふわの雲の上で昼寝をしている。寝返りをうって、うっすらと目を開けると目の前は草原だった。しかし、俺の頭はふわふわしたまま・・・。

「ん・・・んん・・・。」
「ぁ・・・起きた?」

聞き覚えのある声のはずが、いつもと違うとても優しいトーンで俺の脳に響く。俺はゆっくりと目を開けると、俺の視界にミキの顔が映りこむ。

「あれ・・・おれ・・・ん?」
「あんまり気持ちよさそうだったからね。」

俺は自分の状況を、まだ目覚めきっていない脳をフル稼働させて分析する。腹の上に置いてあった右手を自分の頭のほうへ持っていく。

ふにゅ・・・

柔らかい俺の頭・・・。頭ぁ?!

「コラ、寝ぼけてるからってどさくさに紛れてお尻触るなぁ。スケベ!」
「へ?・・・うわぁ!」
「あン、動くなぁ。」

俺は慌てて身体を起こそうとしたが、ミキに頭を抑えられて起き上がれない。

「おい、俺なんでミキの膝・・・膝・・・ひざまくらに?!」
「だから、あんまり気持ちよさそうだったからサービスしてあげたんじゃん。こんな可愛い女子高生の膝枕なんて超レアだよ?シアワセモノなんだよ?わかる?気持ちよかったでしょ?」
「おま、気持ちよさそうだったからとか、超レアとか・・・」
「気持ちよかったでしょ?」
「・・・・・・」
「き・も・ち・よ・か・っ・た・で・し・ょ・?」
「・・・・・・ハイ」
「うんうん、素直でよろしい♪」

確かに女子高生・・・もとい女の子の膝枕なんて経験したことない俺は、後頭部からと額に添えられた手から伝わってくる温もりが本当に心地よかった。しかし次の瞬間、俺は自ら現実を呼び戻す。

「今、何時だ?」
「もうすぐ4限終わるよ。」

ジーザス!選択授業だけでなく、4限目までサボってしまったのか・・・。というか、ミキもここにいるってことは、こいつもサボったのか。おいおい微妙にマズくないか・・・。等と思考を巡らせていると授業終了のチャイムが鳴った。

「はい、至高のお昼寝タイム終了でーす。」
ペチッ!
「いてっ。」

額にミキからのデコピン攻撃を受け俺は身体を起こした。大きく伸びをして、足元にほんの少し絡んでくる眠気を弾き出し、ミキに向かって座りなおす。

「よし、それじゃメシ食いにいくか。ひざ・・ひ・・膝枕のお、お礼に俺が学食で奢るわ。」
「やだ、ちょっとそんなどもんないでよぉ、コッチまで恥ずかしくなるぅ・・・。でも、今日はお昼に用事あるから今度奢ってよ。学食とかセコイこと言わずにレストランでバーンと♪」
「むりっ!」
「ちぇ~♪」

バカなやり取りをした後、俺とミキは部室を後にした。今日だけはどうしてもソウタを誘うことができず、結局一人で昼食をとることになった俺は購買で適当にパンを買うと教室でボソボソと済ませた。昼休み中ミキが教室に戻ってくることはなく、予鈴が鳴ってこれから午後の授業が始まろうとする時に駆け足で息を弾ませて戻ってきたのだった。午後の授業は、さすがに2時間分睡眠を取った俺の敵ではない。バッチリと広げたノートに豪快にキスをして、気がついたのは本日の終業のチャイムが鳴ったときだった。さすがだ、さすがすぎて死にたい気分になった。授業の内容が書かれているはずのノートには壮大な夢の世界地図が記されていたのは言うまでもなく、俺はそのページを破るとクシャクシャっと丸めた。本日2回目の伸びを終えると、そそくさと鞄に教科書を突っ込み帰り支度を終える。

「カケル君、一緒に帰る?」
「ん?」

振り返ると、ミキが既に鞄を提げて立っていた。

「そだな。あ、ソウ・・・」
「ソウタ君は用事があるからって先帰ったよ。」

俺のセリフを遮るようにミキがかぶせてくる。

「そっか。んじゃ、俺らも帰ろうぜ。」
「うん。」

俺はこの後に起こる不測の事態に気付くことなく、少しくたびれた鞄を手に教室を出た。

                                         つづく
  • ECOじゃない創作

コメント

1番~5番を表示

2012年
07月06日
02:44

やっぱり…
不測の事態って、ミキちゃんと仲良く歩いてる時に鉢合わせとかでしょうか…
4人がどうなるのか気になってしょうがないです

2012年
07月06日
13:57

そっちに転がっていったかあぁぁぁああ!!!

ここは何も言わずに続きを心待ちにしてますネ。


少し見え隠れするスレ違いが良い感じだと思うますっ!

2012年
07月06日
17:30

あ・・・嵐や・・・嵐が来るでぇ・・・ガタガタブルブル

2012年
07月06日
18:04

>>エコイストさま
やっぱり・・・なんて、想像通りの展開でした?ふふふ・・・
更に走り出す今後に乞うご期待っ!  なんてw
がんばって書きますネ♪

>>えめるたま
そっちに転がっていったよおおおぉぉぉ!
って、このあとを楽しみにしててね♪

少し見え隠れするスレ違い・・・ふふふ♪
ありがとうござぁますw
続きも頑張って書くますっ!

2012年
07月06日
18:06

>>るみねちゃん
あははははは!
リアルの嵐が今きてますけどっ!
おかげで私、サーバールームに缶詰状態なんですけど!
一部の部署で浸水とか連絡あったんですけど!
・・・・・・今日は帰れないのかなぁ。。。

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