おい、バウアー!
おう!
ベルッドじゃねーか!
この庭なら平穏無事だぜ!
ここは、お前に任せてるんだ。
何の心配もねぇ、だからそんな報告も聞く必要もねぇよ。
だが来た以上は、異常なしの報告はしないとダメだろう?
で、今日はどうしたよ?
いや、実はお前と同じ境遇の奴を拾ったんでな。
連れてきたってわけだ。
お前、同じシスコンなんだし面倒見てやれよ。
俺はシスコンじゃねぇ!
オラもシスコンじゃないだよ。
ただ、妹には負い目があるだで。
何があったんだ?
先月、妹が目の前でパーーーーーーーーッと光って人間になっちまっただ!!
オラはそれを見て、おどれえたの何のって、もぉ~~~~~~!
人間になっても妹に変わりはねえのに、オラは驚きのあまり言葉をかける事が出来なかっただよ。
そして人の姿になっちまった妹は、仲間に気兼ねして出てっただよ。
ああ、驚くだろうな。
俺は直接に見てないが、見た弟は相当に驚いたらしいからな。
いい婿を見つけて、頑丈な子供さ、たくさん生んでもらおうと思ってたけんどもよ。
その計画はダメになっただ。
子育てで余ったミルクは人に高く売れるんだけんど、それもパーになっただよ。
でも、出て行ったのはオラのせいだ。
一目会って、謝りたいだよ。
妹を使って荒稼ぎしようだなんて結構腹黒いな、お前。
いやまぁ、ウチの大将が無類の女好きの巨乳好きだから、必ずお前の妹も引き取ると思うぜ。
オラのめんこい妹を、そんなロクデナシにやるなんて絶対にダメだべ。
俺も全く同感なんだがな・・・・。
人でも獣でもモンスターでも無い、アルマなんて存在を気にせずに可愛がるようなヘンタイは、あいつしかいないからな・・・・。
アンタ、大将を庇ってるように見えて、その実は手厳しいだな?
まぁエエだ。
ここで農作業の手伝いでもしながら、妹と出会うのを気長に待つだよ。
じゃあ、当分はバウアーに色々と教わってくれ。
人間世界になれたら、農作業のバイトでも力仕事のバイトでも紹介してやろう。
よろしく頼むだよ。
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