ちょっとまじめになる。
あの日からもう2年です。
私は直接被害を受けなかったものの、大切な故郷が津波で破壊されました。
見知ったはずの町並みが根こそぎ持っていかれ、瓦礫が点在しているだけの景観を見たときは
現実を飲み込めずに唖然とした記憶があります。
地元に住んでいる友人と話した時、当時こんなことを言っていました。
「自分たちが一番実感がわかない。 ここは映画の中なんじゃないかってくらいに」
・・・でも現実なんだよなー、と。
去年の12月実家に帰った時に、その友人と会う機会があったのであの時のことをすこし話してみました。
「世間の扱いが、何年か前に話題になった映画みたいな感じになってきてる。
ああ、そんなこともあったね っていう感じに。
ヨソから見ればもう過去の話なのかな」
震災直後に瓦礫を集めた仮置き場には、今もそのまま瓦礫が残っています。
表面はすっかり草で覆われてしまい、時間だけが流れていったのがわかりました。
街は今でもあの時と変わらず、なかなか復興の目処が見えないのが現実。
ですが、もう忘れられ始めているのも、寂しい現実です。
仕事場で二年前の事を話したら、「あったねー」と言われた今日このごろ。
半分当事者で、半分部外者の私ですが。
自分の中でだけでも、風化させないでいきたいと思うのでした。
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