今日はバレンタインデーだな・・・・。
メールがきてる・・・誰だ?
プロンテラから?
アニキか!!
なにが書いてあるんだ?
私が読んであげるぅw
え~・・・・
『いよぅ、我が弟よ元気か?(=゚ω゚)ノ
もうすぐ、バレンタインデーじゃないか。
この手紙が届く頃、世の中のイケメンどもはチョコレートの山に埋もれてるんだろうな。
そんなイケメン野郎に比べたら、俺は二つしかもらえないんだよ。
一つは愛する女房殿、もう一つは愛娘。
でも、これがもう・・・・嬉しくてな!
娘が女房殿に、チョコレートの作り方を教わってるんだ。
パパにはナイショねwって声が聞こえたらよ。
知らないフリをしてやるのが、父親ってものだよな?
女房殿も日々、美しく、貞淑で、俺には勿体無いくらいだ。
で、お前はどうなのよ?
ちったぁ、彼女らしきものは出来たのか?
騎士団でも全然、まったく、完璧にダメだったお前だ。
きっと、今も一人でポツンと過ごしているのだろう。
そんな惨めなお前に、我が家の愛娘がチョコを作ったので送ろうと思ったが俺が食った。
いや、届く前に腐ると思ったんでな。
貴様如きに、娘のチョコは勿体無い・・・なんて思ってないぞ。
じゃあ、せいぜい頑張れよ。』・・・・・・・。
え~っと・・・お兄さんと仲が悪いの?
兄貴は・・・義姉と娘が自慢でな・・・・
時々、こういう暴走をするんだ。
義姉は確かに美人なんだよ。
そりゃもう、絶世の美女なんだ。
姪っ子も可愛いしな・・・
分かるんだけど・・・・気持ちは分かるんだけど・・・・
すっげぇ、ムカつくんだ!
そっかぁ・・・
親バカの類なんだねぇ・・・
でもさ!
私達がいるじゃんw
そうだよな!!
よし、返事を書いてやろう。
俺も元気です。
孤独じゃないので安心して下さい。
チョコだって歯が溶けるくらいもらってます。
猫×12、狐、犬、蛇、妖狐、大蜘蛛、魚、タツノオトシゴ、猛獣、兎、機械・・・・
その他、大勢の美女に囲まれて俺は幸せです、と・・・。
その文面だと、ペットに囲まれて幸せですって強がりに見えるね。
ペットなもんか、お前らは可愛い嫁だ!
うん、ありがとうw
嬉しいよw
でもね、たぶん、お兄さんには伝わらないと思うなぁ・・・・
むぅ・・・そうか・・・・
では馬鹿なアニキの為に、ネコマタ、守護魔、アルマ、ロアの事を説明しよう。
その上で、お前らの事を自慢してやる!
まずはネコマタ編だ!
文才のある娘に手伝わせた方がいいよ。
確かに!!
よし、シモツキはバカだけど、物語の守護魔だっけ?
あいつに監修させよう。
藍と菫と黒と白は文章を書くの上手そうだから呼んできて。
フェイ姉さんとステラと玉ちゃん、イリスとアイリスも。
了解!
胡桃ちゃんと若菜ちゃんは?
ローキーちゃんも頭いいよ?
清姫さんも結構、あれこれ書いてるよ。
シホさんとかは・・・・
双子はヤオイを捏造するからダメ。
ローキーは文末を『なのじゃ~w』にしそうだ。
清姫は必ず妄想を入れるからダメ。
シホは座った途端に、居眠りを始めるからダメ。
な、なるほど・・・・
ちゃんと、全員の特性を見てるんだね。
じゃあ、呼んでくるよ。
~~~~数十日後~~~~
完成したなぁ・・・・。
ネコマタ編
守護魔編
アルマ編
ロア編
なんかも~・・・ハリーポッターにも負けない大長編物語になったな。
そうだねぇ・・・
書く人ごとに、文体が違うのは問題だと思うよ。
黒姉ちゃんなんて、司馬遼太郎みたいだし。
白姉ちゃんは、新井素子みたいだし・・・・
あぁ・・・それな・・・・
白が書き始めた途端に
『それじゃあ、自己紹介するねっ!』とか・・・
まぁいいんだけど、面白かったから。
フェイ姉さんも栗本薫みたいな文章なんだよな。
いいんだけど・・・
さて、コレを読ませた上で、お前らの自慢をするぜ。
各1000ページはあるけど読むかな?
読むんじゃねえかな?
ヒマ人だし。
よし、お前らの自慢話をこれでもかってくらい書いたぞ!
さぁ送ろう!
どうやって送るの?
二足歩行のネコみたいな何でも屋を探すんだよ。
異世界のアイテム管理やポータルは、そいつらが引き受けてるんだ。
~~~一時間後~~~
あんな場所にいるなんて・・・・
この世界では、まだ認知されてないからな。
さぁて、俺の自慢話を喰らいやがれってんだ!!
楽しみだねw
~~~10日後~~~
桃、返事が来たぜ。
なんて書いてあるの?
読んでみな・・・・
え~っと・・・
『ファンタジー作家に転職おめでとう!
とても面白いと娘が喜んでいた。
でもなぁ、文体は統一しとけ。
ゴーストライターを使ってるって知られたら記者会見で謝罪だぞ。
新作を楽しみにしてるw』実話なのにねぇ・・・・
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