
桃「なんだか暑くなってきたね~」

ミヤオ「そうね。あ~窓あけて、窓」

桃「はいは~い。あ、風が気持ちいい」

ミヤオ「ふぅ、風が入ってきていい感じになったわね」

桃「だね~」
ブゥゥゥゥン 
ミヤオ「…………」
ブゥゥゥゥン 
ミヤオ「
蚊ァ!!」
メギィ!! 
桃「な、なに?突然どうしたの!?」

新緑『大きい音してびっくりした』

ブリキン「司令官の右手が壁にめり込んでるわ。流石ね」

ミヤオ「……ヤッたか?」
ブゥゥゥゥン 
ミヤオ「ちぃ、しぶとい!!」

桃「ご主人、ちょっとまった!なんで毒薬取り出してるの!?」

ミヤオ「当然スキャポで燻りだすに決まってんでしょ」

桃「バ○サンーー!?」

新緑『ダニとかじゃあるまいし』

オトメ「ミヤオ、落ち着いて」

桃「あ、オトメさん!御主人の暴走を止めて!!」

ミヤオ「な、なによ……」

オトメ「毒ガスを用いるなら窓を閉めて密閉状態にしないと効果は薄い」

ミヤオ「……それもそうね」

桃「
オトメさ~ん!?」

オトメ「蚊は病原菌の感染源になり、それらの中には命の危険を伴うものもある。放置すれば最悪の場合全員が集団感染を引き起こしうる危険な生物。ゆえに発見しだい即せん滅が正しい」

桃「それはそうだけど……。いやそうじゃなくて」

ブリキン「安心しなさい!毒ガスとか悪役っぽいアイテムを使わなくても私が退治してあげるわ!!」
ブゥゥゥゥン 
ブリキン「と、いってるそばから早速ね」

ブリキン「
必殺、ブリキンパーンチ!!」
ドンガラガッシャーン!! 
桃「ぎゃー!壁に大穴がーー!!」

ミヤオ「そんなことよりヤツは!?」

新緑『そんなことって』
ブゥゥゥゥン 
オトメ「生存を確認。……しぶとい」

ブリキン「……私の必殺技をうけて生き残るなんて大した奴ね」

桃「いやいや、よけられてるから」

ミヤオ「それよりもどうする?壁に大穴があいた以上毒ガスも効果が薄いわ」

ブリキン「なら今度はブリキンダイナマイトで」

桃「ホントやめて……」
ペチッ 
桃「……へ?」

新緑『今の蚊いっぱい血吸ってたね。ほら、手のひらに血の跡が』

オトメ「……他に蚊の存在を探知できず。せん滅したと考えていい」

ミヤオ「つまり脅威は去ったというわけね。さすが新緑」

ブリキン「私達の勝利ね」

桃「……えぇ~」

新緑『それよりも皆が帰ってくる前に壁直しとかないと……』
~おまけ

タマキ「ってことがミヤオちゃん達の飛空庭であったんだって♪」

ツキオミ「……馬鹿だろ。なんで蚊一匹で壁壊す羽目になるんだよ」

タマキ「だよね~♪」

タマキ「蚊取り豚ちゃんがあればそんな心配ないのにね~♪」

ツキオミ「ああ、まったくだな」