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各月の日記

NADEさん@魔女服はいいぞさんの日記

(全員に公開)

2015年
10月25日
10:59

【プレイ日記】初防衛戦(長文)

ゆったりとした足取りで、決められたルートを歩いていく機械兵
私はそいつに、ありったけの魔法をぶつけた。小さなサークルが足元に浮かび上がり、圧縮された魔力は光の爆発となって敵を包み込む

「ちょ、ダメージ1ぃ?!」

「歯が立たない」ではなくて「全くもってお話にならない」がきっと正解
結局、機械兵は何事も無かったかの様に悠々と目的地へ向かってしまった…

私は棒立ちになりながら、隣で戦闘態勢に入っているアルカナハート・アルマのアヴェルスに声を掛ける
「あの…アヴェルスさん。ちょーっと良いかな?」
「ん~、やだ☆」
「…」
「冗談だって、何だい?」

「私滅茶苦茶場違いだよね?!」
泣き言の様な私の叫びに対してアヴェルスは何も言わず、いつもの微笑を浮かべるだけだった


ウエストフォート・入口付近
此処で私は、友達に誘われる形で初めての防衛戦に参加している
ありとあらゆる冒険者達が一堂に会して、DEMと呼ばれる機械兵達からドミニオン界の街や施設を守るのがこの戦いの目的

少しでも戦力になればと思いながら、手薄な場所を陣地に取りつつ戦いを挑んだけれど…結果はまぁ、お察しだ

「ご主人いじめるな!…なんてね~☆」
一方でパートナーの彼はと言うと、やっぱり優秀
軽口を叩き、一見ゆったりと武器を振るっているかと思えば、その合間に追撃を入れて手を休める事は無い
流石に他の冒険者に比べると攻撃力はかなり劣るけれど、私に比べたらどれだけ貢献しているやらか

いや。ひがむのいくない

「まそっぷ!!」
訳の分からない叫びと共に、せめて少しでもダメージを与えようと目の前の敵へ必死に魔力をぶつけた
「ルミナリィノヴァ!マジックポイズン!後何でも良いや!!エナジーストームぅぅ!」
エナジーストーム大ハズレ
場所を指定する魔法はまだまだ慣れない…と言うか。ルミナリィノヴァも詠唱に時間が掛かる影響で、常に動き続けている機械兵にはあんまり当たってなかった気がする

そうして時には敵を追い掛けて魔法を連打
或いは次の敵に備えてその場に留まり
また、バリアを張ったりしながら





私は床に倒れていた


原因は小柄な人型の機械兵達
彼等は私と友達を見るや否や、集団で手持ちの銃をあちこちに撃ち始めたのだ
「ごほっ!まずっ、ソリッドオー―――――」
銃弾による攻撃を無効化する魔法の詠唱よりも、相手の方がずっと早かった。ううん、私の判断が遅過ぎたと言った方が良い
気付けば戦闘不能に陥っていた

「しまったっ……!」
私が倒れた事で戦闘中のアヴェルスに一瞬隙が出来る。機械兵はすかさず彼へと容赦の無い銃弾を浴びせた
私の手元にカードとなったパートナーが戻るまでには、そう時間は掛らなかった

「ごめんね…本当、ごめん!」
身体が動かない
所々ボロボロになったアヴェルスのカードを、手で護ってあげる事も出来ない
赤と青が混じった空を見ながら、「悔しい」って心から思った





「リザレクションサプリです!」
僅かな体力と共に起き上がった冒険者は、私に短い感謝の言葉を送ってくれた
「次は…とにかく生き残る為に逃げよう」
あの後。名前も知らない冒険者が蘇生してくれたお蔭で、私は今動けている
敵を倒すのは到底無理、だったらサポートに回れば少しは貢献出来るんじゃないかな?と考えを改めたのだ

サプリも殆ど持ってきていないからあまり力にはなれないかもしれない、それでも他の冒険者が全く動けないよりかはきっと良い…筈!

アヴェルスも傷だらけで本来の力が発揮出来てなかった。けれどいつものおどけた態度で足止めを引き受けてくれた
本当にそれが正しい行動だったかは、初めて戦いに参加した私には分からない。無我夢中だったし


どの位戦っていただろう
魔法の詠唱が、武器と機械兵がぶつかり合う音が、そして周りの動きが…突然ぴたり、と止んだ


「防衛成功だ!!」

ドミニオンの人達の歓声が地鳴りの様に沸き立つ
私は見えていなかったけれど、別の場所に現れた強敵も、自分では歯が立たなかった機械兵達も、みんな無事撃退出来ていたみたいだ


「え?あ…うそうそ?!」
私は手元に届いた書類に目を通した





『防衛成功!』
大きく書かれた文字を見て、安心し切ったのか力が抜けちゃったのか。私はその場にへたり込んでしまった
「おわ…ったん、だ」
安堵の溜め息を吐いて、涙目になりながらもそれだけ言葉に出来た

隣に目をやるとボロボロのアヴェルス
上手く立ち回れなかった事を悔いていたのか、少しだけ暗い表情をしていたけれど…私と目が合うといつもの調子で笑ってくれた

後ろを振り返ると友達の姿もあった
「お疲れ様です、そっちどうでした?」
さっきまで死線を彷徨っていたのが嘘みたいに、とても明るい表情で嬉しそうに声を掛けてくれる
…この子が居なかったら、多分私は何も出来なかったんだろうな。そう思うと、自然と言葉が出ていた

「本当に有り難うございます、お疲れ様です!」

「で、こっちの戦績なんですけど―――」
結果を報告し合いながら。私達はウエストフォートの街を、後にした


―――――――――――――――――――

って事で。貧弱回線だし全然弱いしで、本当に何とかなるのか心配でしたが;
私を誘ってくれて&アドバイス下さった友達に、蘇生して下さった冒険者さん達に、応援をくれた友人に感謝です…!

今度はサポート回る様にして、なるべく倒れないを目標にやれたらなぁ…と思います
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コメント

1番~4番を表示

2015年
10月25日
11:22

もう転生しちゃっていいんじゃない?

2015年
10月25日
11:58

まだだ!まだ終わらんよ!!
(レベル110まで頑張ってみたいので、今コツコツ経験値貯めています…!)

2015年
10月28日
17:17

攻防戦おつかれさまでした…!
み、未転生で行かれたのですか!? 私は、公式サイトに 「推奨レベル:転生済Lv100」とあったので、転生Lv90くらいで初めておそるおそる行ってきました。 それでもあんまり敵と渡り合えませんでしたが…^^;
明らかに強い敵には、攻撃は周りの方に任せて、自分は弱体化を撃ったり…。
終わる頃には、ライドダンプティーちゃんがボロボロの綿出まくりで、ごきげんが10ぐらい減ってました(´;ω;`)

2015年
10月28日
18:55

お疲れ様のお言葉有り難うございます…!

はい。仰る通り二次職未転生での無謀な挑戦でした;
それにしても推奨レベルという物が公式さんから出ていたのですね…全然知らなくて、ご主人さまさんからコメントされるまで「頑張れば二次職でも可能なんだね!」と勘違い?していましたw

ライドダンプティーちゃんもお疲れ様です。きっと凄く頑張っていたのだろうな…と想像するとちょっと切なくなります
どんな子でもパートナーが倒れる瞬間って「ごめんなさい」と謝りたくなりますよね;

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