ミヤオ「……ショックな出来事があったわ」
桃「え、どうしたの?」
ミヤオ「……金策とパートナー信頼度稼ぎを兼ねて鉄火山エネルギープラントで狩りをしてたんだけどね」
桃「うんうん」
ミヤオ「壊れた飛行ユニットとカードモジュールが一緒に落ちてるのを見つけたのよ」
桃「あ~、拾い忘れってやつか~。たまに見かけるよね」
ミヤオ「そしたら
両方とも消えたのよ」
桃「え?」
ミヤオ「ようするに一定時間放置されてたから自然消滅したわけね」
桃「いや、それはわかるけど……」
ミヤオ「けど?」
桃「……それだけ?」
ミヤオ「ええ、それだけよ」
ミヤオ「……たったそれだけの事なのにものすごくショックで心にぽっかり穴があいた感覚が襲ってきたのよ」
桃「え、いや、だって別にご主人のドロップだったわけじゃないんでしょ?」
ミヤオ「そうね、状況から見るにドロップふえーるでのダブルドロップなのは間違いないから私のドロップじゃないわね」
桃「いやだったら別にあれじゃないの?本来の取得権限を持ってる人が気が付いて拾ったのと大して変わらない気が……」
ミヤオ「いやね、正直言うと本来の落とし主が拾ったなら別になんとも思わないわ。あと落とし主じゃない他の人に先に拾われても悔しいだけでおしまいよ」
ミヤオ「あと自分で出したドロップアイテムだったなら別の意味でショックでのた打ち回った上でへこんでたでしょうね。でも今回は違うわ」
ミヤオ「ただ
高価で取引される程度に需要があるドロップアイテムが私の目の前で誰の手にも渡ることなく消えたという事実にショックを受けたのよ。さらに
わざわざドロップふえーるを使った人が出したドロップアイテムがよ」
桃「へ、へぇ……」
ミヤオ「ぶっちゃけ消滅した直後は一瞬頭が真っ白になって、すぐに『クロキンしてる誰かがこっそり拾ってましたと言ってくれ』と思ったくらいよ。ま、状況的にありえないけど」
桃「え~と、とりあえずご主人的には大事件だってのはわかったよ……」
ミヤオ「はっきり言ってECOをプレイしてて一番ショックな出来事だったわ。自分に落ち度がまったくない分余計にね」
桃「そっか~」
桃「……わかってたつもりだったけどご主人ってやっぱり変わってるね」
ミヤオ「そうね。自分でもわかってたつもりだったけど」