ドラッキー
はい、マスター。
お前、ちょっとシナモン・アルマを尾行してこい。
ご命令とあらば。
ですけど、マスター
シナモンちゃんは裏切ったりしないと思います。
うん。
俺も裏切ってるなんて思ってない。
良い娘だと思う。
では、何故尾行を?
お前は不思議だと思わないのか?
シナモン缶を!!
あの見事な缶詰を!!
あれは工場で生産したとしか思えないだろ?
言われてみれば確かに・・・
シナモンが生息してる地域に、我々人類の知らないシナモン缶工場が稼動してるに違いない。
俺は、そう考えて大手のリングに調査を打診したのだが・・・。
ダメでしたか?
ああっ!
くそったれめ!!
AAAだの奈落だのにハマってやがって、まるでダメだ。
『シナモン缶なんて価値ねーし?』
とか言いやがる。
分かりました。
では、私が調査してきますけど・・・
シナモン・アルマが、その工場と今でも関係を持ってるのでしょうか?
俺の勘でしかないが・・・もっている。
あいつ、いつも真新しい缶詰を出してホイホイと人にあげてるし・・・
どこかで補充してるんだよ。
その現場を押さえてやるんだ。
押さえて・・・どうするんです?
その工場を破壊するんですか?
バカなッ!!
そんな勿体無い事できるか!
製造ラインの一つを俺達が借用して、売れる缶詰を生産するんだ。
そしてアップタウンで販売、いつかは世界へ供給して・・・
缶詰王に俺はなる!!
マスターはグラディエイターなんですし、そんな商人みたいな真似をしなくても・・・・冒険しましょうよ。
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