我先にと進むフシギ団。
彼らは本当にお宝に出会えるのだろうか。
ま、お宝があるかも不確かな事だけどね。
さて。入口でトンカ調査団とも合流したし、僕も中へ入るか。
クロキンであっという間に最深部へ。
そこに在ったのは大きな扉。
どうやら鍵がかかっていて開かない様子。
鍵も既に用意してあったのだが、それを持ってくる担当の女の子がなくしてしまったみたい。
そこでフシギ団の登場!
鍵は自分が持ってます!
そうか、よくやった!
鍵は私のものだ!
拾った人のものだ!
なんてやり取り。
皆が声を荒げて言い合いしてる時に誰かがぼそりと。
扉の向こうに侵入者殺戮システムなんてないですよね…
凶悪なモンスターが大量にいるなんてことは…
そこにいた全員がギクリと肩を震わせると、
そこからは譲り合いが発生。
どーぞどーぞ、お先に行ってください。
そして何故か俺様が代表として行く羽目に。
まぁ、双方を結んだのは私だし、潔癖とは言えない。
仕方ない、行くか…。
遺跡の最深部。
其処で待ち受けていたものは――
何もない(拍子抜け)。
四方を十分に確認してから、扉の外で待機している全員を呼び寄せる。
どうやら本当に何にもないみたい。
敵がいないだけじゃなくて、お宝もない。
ブルは雨漏り直せないじゃないか!と喚いてた。
ああ、可哀想に。
――かつてハイエミルたちが住んでいたこの場所。
チャールズが語り始める。
この土のような材質のものは本来の姿じゃないのでは、と彼は予想立てていたけれど、脳筋の私にはさっぱりだよ。
さて。
ここには何もないし、もぅ帰ろうか。
そういや、お前オアシスでその子の事気遣ってたな。
・・・なんのフラグなんだ、これ。
まぁいい、覚えてたらな。