
バフォP「はいどうぞ、召し上がれ♪」

シャボタン「わ~い、パンだ~」

スペクター「バフォちゃんのパンは絶品にゃ~」

オトメ「……おいしい」

シューター「うん、やはりパンには牛乳があうな」

ベイヤール「大根は?ねぇ大根はないの!?」

バフォP「う~ん、大根とパンはちょっと難しいかもしれないわねぇ」

ベイヤール「嫌アアアアアア…………!!」

アベンジャー「大根がなくて大混乱。……ありきたりですね」

タランチュラ「それにしても本当にバフォメットさんのパンはおいしいですね」

バフォP「うふふ、お褒めに預かり光栄だわ♪」

ブリキン「そうね、最強とまではいかないけどなかなかの味のパン。一体どこで採取してきたのかしら?」

バフォP「……採取?」

シューター「どこかに秘密の群生地でもあるのか?それとも無限回廊あたりでハンティングとか……」

バフォP「……??」

シャボタン「んもぅ、二人とも変な事言ってバフォメットさんを困らせちゃダメだよ」

バフォP「そ、そうよね。何かの冗談よね!」

シャボタン「この味は家庭菜園で愛情こめて育てないと出せない味だと思います。でも植物的にどんな肥料を使ってるのかが気になるなぁ」

バフォP「
なんで家庭菜園!?」

シャボタン「しゃぼ!?」

アベンジャー「なにやらよくわからなくなってきたんじゃあ」

オトメ「……状況を理解した。おそらくバフォメットの振舞っているパンは『パンの実』ではないと思われる」

スペクター「にゃんと!?」

シャボタン「しゃぼ!?」

バフォP「パンの実……?それって一体何なのかしら?」

タランチュラ「パンの実は主にアクロニア東に生えている『パンの木』の実です。みんな略してパンと呼んでますけど」

シューター「あと無限回廊の一部の植物型モンスターが上等なやつをドロップしたりするな」

バフォP「なるほど、そういうことだったの。だから採取とか家庭菜園という単語が出てきたのね」

ブリキン「それじゃあバフォメットのパンはパンの実とは違うのかしら?」

バフォP「そうね、ここでは小麦粉がないから代わりに巨麦粉を使って作ってるけど」

アベンジャー「それはもしやナンなんじゃあ。……自然に組み込めていい感じです」

スペクター「話を聞いてるとピザみたいに聞こえるにゃあ」

バフォP「う~ん、ピザやナンもパンに似ているけど少し違うわね。簡単に説明すると巨麦粉などを捏ねたパン生地を発酵させてからオーブンで焼いた食べ物がパンよ」

ブリキン「……!?あのしっとりしつつ熱々だったのは、パサパサにならないように注意しながらパンの実を温めてたわけではなかったというの!!」

シャボタン「焼きたてだからしっとりあったかいなんてびっくりしたよ」

タランチュラ「異界の文化って凄いんですね」

バフォP「そうね、私もまさかこっちにパンが生る木があるなんて思いもしなかったからびっくりしたわ。普通にパンを焼いてるかまどを見かけたりもしたからパン文化は異世界で共通なんだなぁって」

シャボタン「しゃぼ!?」

アベンジャー「なんと!?」

バフォP「えっ、私なにかへんなことを言ったかしら?」

オトメ「そうじゃない。ただ今までの会話を総合するとある事実が発覚しただけ」

シューター「
あの投擲武器は食べることが出来たのか……」

バフォP「!?!?!?」

タランチュラ「あぁ、バフォメットさんが頭から煙を吹いて倒れちゃった!?」
~おまけ

バフォP「この前は色々驚いてばかりだったけれど、折角この世界に来たのだからこの世界のことをもっと楽しまないとね」

バフォP「さて、確かパンの木はアクロニアの東に群生してるはずだからこの辺りにあると思うんだけれど……」

バフォP「あ、確かにパンみたいな実をつけてる植物があるわ。ということはこれがパンの木ね」

バフォP「…………」

バフォP「
どう見ても木じゃなくて草だわ!?」
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