俺、好きなものがあるんだよ。
知ってますよ。
女の子の胸ですよね。
違う!
いや、好きなんだけど、そうじゃなくて・・・
あぁ、失礼致しました。
女の子の大きな胸が好きなんでしたね。
巨乳ですよね。
待てってばよ。
確かに巨乳は大好きだが、それ以外にもあるんだよ。
あ、そうでしたね!
お尻も大好きなんですよね!
違うんだよ。
女体から離れろよ。
女体を連想されるのは、マスターの自業自得です。
ですが、そうではないとすると、何が好きなんですか?
雲の陰影が好きなんだ。
真上に浮いてるような雲ではなくて、地平の向こう側にある、横に連なる幾重にも重なる雲の陰影。
それって夕日を浴びて赤く染まってると、まるで夕日を受けて輝く山脈のように見えるんだ。
山脈のように見えると好きなんですか?
いつも見る風景の中には、そんな山脈は存在しない。
だけど、雲の連なりを山脈として見たとき
ふと、日常の風景ではなく、まるで知らない場所に来てしまったような感覚がするんだよ。
日常の中に非日常を見出す、ですか。
うん。
いつまでも、そんな錯覚を楽しみたいけど、雲は刻々と変化していくから、そうもいかないんだよな。
なるほど。
ところで、貴方は誰ですか?
マスターの双子の兄弟でしょうか?
え!?
俺だよ、本人だよ!
嘘です!
マスターは巨乳と尻にしか興味がありません!
酷い!!
コメント